終日暖気

    *大抵ネタバレしてとんちんかんな映画の感想など*

    家の鍵  

    LE CHIAVI DI CASA2

    『LE CHIAVI DI CASA』 2004年 イタリア・フランス・ドイツ

    初見。
    キャストが全員ひじょうに魅力的な人物造形を果たしている映画で、
    なおかつ淡々とした演出がとてもよかった。

    「いつも日常の些細なことばかりを考えることにしたわ。
     娘にパジャマを買おうとか、歯磨き粉がなくなるとか
     娘の好きなクッキーをミルクに浸そうとか。 
     少し表面的なぐらいの方がなんとか生きてゆける」

    そうやって日常をなんとかやっていっている理知的なニコールの心の暗部。
    シャーロット・ランプリングの物言わぬ複雑に変化する厳しい眼差し。
    手に取るようにわかる気がする彼女の内面を感じて、様々なことを思う。
    この作品はいやらしい非現実的な甘さのようなものは一切排除されている。
    人間が生きるということを真摯に怜悧に見つめた映画で、
    人間の愛も絶望も尊厳もひたひたと沁みてくる。

    LE CHIAVI DI CASA1

    物語の発端となるパオロ。
    出生時に母を、そして父をなくした(と言っていい)パオロ。
    彼を見ていると、叔母夫婦がどれだけ彼の将来まで考えて大切に育ててきたかがわかる。
    愛され、そして責任をもって育てられてきたとても賢い子供だ。
    人の気持ちにも敏感で、身勝手な大人の感情にはきっちりとお返しをする。
    それがわからなくておろおろする実父のジャンニ。
    愛にあふれ、もちろん不安もかかえるパオロは、ジャンニの弱さを否定はしない。
    ラストのパオロの男気には何とも言えない気持ちになる。
    パオロと接することで、ジャンニもいい方向に強くなっていくであろう予感を感じさせるのが嬉しい。

    LE CHIAVI DI CASA3

        

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    やっと週末  

    やっと週末。つくづくへばった1週間だった・・・。
    ジョコとマリーの肘は大丈夫かしら。
    最近見た映画は2本。ドキュメンタリー1本。

    akumanoikenie.jpg

    『THE TEXAS CHAIN SAW MASSACRE』 1974年 アメリカ

    1本目はホラーということで今まで未見だった「悪魔のいけにえ」。(最近そんなんばっかり)
    ケーブルでやってくれたので録画して視聴。

    いやいやいや。
    疲れているからなのか何なのか、爆笑につぐ爆笑でまいりました。まさかこんな映画とは。
    いかんよなぁ、不謹慎かなぁ、と思うわけですが、どうにもこうにもおかしくて。
    とんでもないお家だったんですけど、まぁ、勝手に人のうちに入ったらあかんわね。
    お家それぞれにルールがあるからねぇ・・・(^^;

    これがかの有名な悪魔のいけにえか!!と大満足でした。



    『The 10 Year Plan 』 2014年 アメリカ

    2本目はネットフリックスで視聴した「10年越しの約束」。

    こちらは、まぁ、可愛いらしい王道ラブコメ。
    こういうスタンダードな明るいラブコメ、好きだ~~
    主人公二人がとってもいい奴なうえに、それぞれの同僚も温かい人達で嬉しいのです。
    パイパー・ペラーボとレナ・ヘディ、そしてマシュー・グードが出ていたIMAGINE ME & YOUみたいな感じというか。(周囲の感じの良さが)
    ニコニコっとできて、よかったよかった。



    『FOOD, INC.』 2008年 アメリカ

    3本目はこれもネットフリックスで「フード・インク」。
    ずっと見たかったのでありがたい。

    うーむ。アメリカって、しかし、強烈なお笑いによる政治風刺もそうだけれど、こういう作品をばんばん作ってしまうところが、そして作って世に出せるところがやっぱりすごい。
    O-157の誕生には、こういう事情があったのか。
    でもどうすれば・・・なわかっているけれども足抜けはすでにできない社会構造と自分の現状をドライに受け止めつつ、ぐいぐいとこちらにモノを考えさせる。

    で、また私は「ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室」を読むのであった・・・
    (キャスリーンのレシピは作ってみると、えらく家族の評判がよい!!)


    さ、来週からも頑張らねば。





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    真夜中のサバナ  



    『Midnight in the Garden of Good and Evil 』 1997年 アメリカ

    あんたの心は疑念でいっぱいだ
    答えが見つからず迷ってばかり
    答えなんてないんだよ
    こんなところまで探しに来ちゃってさ


    死者と語らなきゃ生者は理解できない

    この街が嫌いで出ていったけど、出て行ってわかった。
    嫌いなのは自分だった


    知らぬが花さ


    というわけで、初見。これまたなぜか見逃していた1本。
    いやぁ、これ面白かったわァ(嬉)

    サバナ、むちゃくちゃ怖い。
    このゆるゆるじわじわくる南部の街の怖さがたまらない。
    ブードゥーのおばちゃんは最初から何もかも、事件が起こる前から何もかもぜーんぶわかってたんちゃうの。
    街に戻ってきたレディたち、未亡人たち、みんなみんな魔女なんちゃうの。
    ホラーでブラックコメディで、ジョン・キューザックが街の人々に唖然とさせられ、ぽかーん( ゚д゚)となるたびにプっと笑ってしまう。

    mayonakanosabana1.jpg

    「振り返らずにいきな」
    そう言われたのに墓場で振り返って立ち止まったキューザックは、結局街に留まることになってしまった。
    本人は嬉しそうだけれど、もう二度と出られないに違いない。
    おばちゃんは笑う。おばちゃんのサバナが笑う。
    百物語で手を抜けなくなるあの地獄のお湯みたいな街。
    怖いねぇ。

    会話もシュール。なんちゅー会話。なんちゅー住人たち。(魅力的ではある)
    一番恐ろしかったのは、昔美女だったというおばあちゃんが笑いながら「あたしも男を撃ってやるわ。アハハ~」と25口径を振り回すところ。(そこでのキューザックも最高である)

    ジョー(目にアラン・ドロン入ってる)が最後にもう少し出てほしかったなぁ。
    キャストはみな良かった。
    ハウスオブカーズのフランクの印象が強すぎて若い頃を思い出せずにいたケヴィン・スペイシーは、おお、懐かしい。でも、このころから妙な威圧感というか、やばい雰囲気というか、やっぱりオーラがすごいよなぁ。色気があるし。そして、ほんといい年の取り方してはるわ。
    ジュード・ロウは細かった!!若さが画面から飛び出てましたわ。

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    サスペリア  



    『SUSPIRIA』 1977年 イタリア

    今年度上半期個人的デスロードがようやく一段落したものの、さぁ、映画三昧!読書三昧!浮かれ三昧!というわけにはいかず。
    というのも単純に体力気力がぜんぜんついてこない・・・しんどい・・・

    というわけで、細胞活性化のために録り溜まりすぎてワケが分からなくなっている中からホラーを選びました♪

    初見。
    長いこと一体どんな話なのかしら・・・と思いつつ、見る機会がなくきてしまった有名映画のうちのひとつ。(そんなのばかりだけど)

    疲れ具合に鮮やかな色彩(特に赤)がちょうどいい~~(^^;
    魔女の目的はなんなのだ?と思いながら見ておりましたけど、
    結局は自分の跡継ぎ、最強の跡継ぎを世に出すことが目的だったのね!!(たぶん違う)
    アリダ・ヴァリもご出演でございました。(貫録あり)

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    血を吸うカメラ  

    ちをすうかめら

    『PEEPING TOM』 1960年 イギリス

    初見。面白く見た。
    原題は、のぞき魔、窃視症で、ストーリー中にもこの言葉が出てくる。
    狂人の話ではあるけれど、彼は学者の父親からの被虐待児であり、その後遺症が人生を破滅に追いやったという悲惨な顛末。
    すごく可哀想だったわ。

    「治りますか?窃視症は治療できますか?」
    必死になる主人公に、のんきでミーハーなお医者は「2年もあれば治るよ」と明るく答える。それを聞いて絶望のまなざしになるマーク。
    もちろんのっけから彼は犯罪を犯してしまうので、ハッピーエンドはありえないのだが。
    あーあ。もう少し早くにヘレンに出会えていれば。
    撮る撮られるの関係も、もっと素敵なものになったのに。彼女といればカメラは仕事だけと割り切って、違う人生が歩めたに違いないのに。
    ラストの父親の声と息子の声にぞっとして終わる、まことに腹の立つ、不憫なお話(T_T)

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