終日暖気

    *大抵ネタバレしてとんちんかんな映画の感想など*

    すっぱだか  




    『Naked』 デビッド・セダリス著 倉骨彰訳 草思社

    初読。いやぁ、思わぬめっけもの♪
    これは面白かったです。
    出てくる人々がみな可笑しく、ユーモアとさりげないウィットに溢れてるんだけれども、
    自己愛はあまりないから自虐、諧謔もイヤな感じのしない程度で。
    訳がすごくよいので文章にリズムがあって、そこがまたおかしくて。
    読んでて思わず笑いながら、己の幼少期のデジャヴにきゅっとなったり、
    やはり学生時分の己の赤面するような内面を反芻するはめになったり、
    さばさばとしているけれども体温はしっかりある物語のちょっとした部分に切なーくなったり
    (ただし、いつまでもそこに留まる感じはない)
    最初から最後までひじょうに楽しめました。好きや~

    「サイクロプス」「役者熱」「クリスマスの娼婦ダイナ」「不完全障害」「シー・オー・ジー」「すべての人のもの」が特に好きですが、あらゆる章に好きな箇所があるかも。

    Jonathanの出演してる映画の原作となったのが「シー・オー・ジー」ですが、これは少し長めの短編でした。
    俺は思い違いしていた~アホだった~バカだった~と思い知ってちょこっと成長する大学生の「僕」の話ですけど、その過程の描き方が見事でした。
    ジョンがいい味出してるなあ。カーリーも嫌いになれないし(ちょっと困るが)、「僕」もアホウだけど好きだ。(いや、他人とは思えない。ほんと赤面だ)
    映画の予告で、なぜJonathanが林檎をぶおーっと吐き出してるかもわかった^^;

    「心の喜びは、自分で手を伸ばしてつかまなきゃだめだ。むこうからやってくるもんじゃない。求めなきゃだめなんだ」
    「お前は人を利用するんだ。お前は、俺の道具を利用し、忍耐を利用した。そのあげくいま、俺がお前の頭をなでなでして、ああ、お前はいい子だ、グッドボーイだ、って誉めるのを待ってるんだ。でもな、知ってるか?お前はグッドボーイじゃない。お前はグッドガールですらない」

    Jonathan、面白い本に出会わせてくれてありがとね~。
    できれば映画を実際に見て、どう脚色してるのかを味わえたらいいんだけど。

    『Naked』という原題には、最後に真正面から自分というものをきちんと見つめ直して生きていくためにあれこれ曝け出していくという意味合いがありそうでしたわ。

    category: その他の感想

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