終日暖気

    *大抵ネタバレしてとんちんかんな映画の感想など*

    Breaking Bad 1-1,2,3  




    先日エミー賞授賞式を見ていて、そうそう、これ気になってたんやと思いだして借りました。

    むむ…これは面白い。ものすごく面白い。

    主人公は、高校の化学教師 ウォルター・ホワイト。
    もともとロスアラモスの研究所でノーベル賞受賞研究に携わるほど有能だったらしいホワイト先生は、いまは教えがいがあるのかないのかわからないような生徒たちを前に、徒労感に暮れながらも教鞭をとる日々。
    仕事帰りには屈辱的な扱いを受けながら洗車場でアルバイトをしたりしているのですが、高校教師のお給料ってあまり良くないのかしら…。
    そんなある日、先生はバイト先で昏倒。保険のことを気にしながら運ばれた病院で、なんと肺がんで手術不能、化学療法がうまくいってもよくて2年と宣告されてしまい茫然自失。
    第二子を妊娠中の年の離れた妻や、障害を抱える可愛い愛息を遺してどうしろと。まだ50なのに。というのっぴきならない状況にたたき落とされるところから物語が動き出します。

    もうねぇ、のっけからホワイト先生に感情移入しまくりで。
    家族に病気のことを言えず(言えるわけない)、暗くなりかけた寒々しい庭のプールサイドで、マッチを擦っては何本か投げ入れながらぼんやりする様に涙涙でした…(T_T)
    ホワイト先生、穏やかで誠実、超生真面目なんですもん。それがそんなことになってしまって…

    絶望的な気分になっている先生ですけど、家族のためにどうしてもお金を遺したい。その時、偶然にも自分の化学の知識を活用して金を儲けることができることに気が付く…

    半分自暴自棄な気持ちでやってみたら、もちろん大成功、素晴らしいブツの出来上がり。ビジネスの相棒は元教え子。しかし、やってることは犯罪以外の何物でもない、ということでさまざまな苦悩や困難を抱え込むハメになります。
    もちろん妙なユーモアも満載で、久々の本来の自分である化学者としての生の手ごたえに(やってることは麻薬の精製なんだけれども)つい生き生きしてしまったり、器具の説明を教師らしく詳しくやりだして相手をドン引きさせたり、相棒が化学で落第したおバカさんなせいで「実験」(とは言わないな^^;)に失敗して二人して大慌てするはめになったり、常に穏やかで気弱なくらいだったのが男らしい野生というか精悍さを取り戻して妻子をびっくりさせたり…

    健全な世界しか知らなかった男が、どんどん後戻りできなくなっていくさまが辛いのですが。
    妻子のための金儲け目的、己の死も常に意識しながらの背に腹かえられぬ切迫感もせつないし、悪の世界に生きる人間たちの怖ろしさにショックを受け傷付くのを見ていると、なんともいえない気分になるのです。
    誠実な教師ですんで、麻薬を扱うこと自体良心の呵責に耐えかねるわけだし。しかも仲のいい義弟は麻薬取締官…^^;降りかかる危機も、化学の知識で乗り越えたりはするんですけど…。
    避けて通れない部分も真正面からがんがん描かれていて、メリハリが効いてます。もちろんドラッグの怖ろしさも常に感じずにはおれないドラマ。
    それに、危なっかしい教え子(ピンクマン)とのコンビがなんとも言えず良いなァ。(この坊や、あほうだけども心配にもなる男の子でホワイト先生は、きっと彼が可愛いはず)


    うーん、これはしばらくホワイト先生の人生から目が離せません。面白い!!!

    category: その他の感想

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