終日暖気

    *大抵ネタバレしてとんちんかんな映画の感想など*

    人生はビギナーズ  




    『Beginners』 2010年 アメリカ

    初見。年始同様、ユアンが見たくなってレンタル。

    ファーストショットからやられたなぁ。あのお花。
    あ、人が死んだ、とわかるあの雰囲気が思い切り再現されていて。
    思わず惹きこまれて見始めました。

    オリヴァーの描く絵がとても良かった。
    クライアント無視の作品になってしまったThe Sads
    それと、ファーック!!ファック!!ファック!!ファーック!!て叫ぶ花火のシーン。泣けたなー。

    「役者たちの裏のストーリーは知りたくない。どうでもいいことよ」
    「君は僕を笑わせる。でも、笑いごとじゃない」
    「劇的なことが起こらないと暗闇にとりこまれる」(だったかな?)




    家で、美術館で、車のなかで、オリヴァーが見つめる母の姿はいつも深い悲しみに満ちている。
    「構わないわ。私が治してあげる」
    55年にそういったオリヴァーの母は決して愚かな人間ではなく、むしろ前向きでパワフルな女性だったんだろうな。出自のこともあって、より人の痛みに敏感だったろうし。
    「私は思った。あぁ、神よ。どんな努力でもします」
    父親も本気でそう願い、誠実な切迫した気持ちで結婚したはず。医者だって「直る病気」と言う時代だもの。
    妻の死後まで本当の自分を隠し通したことは、彼なりの彼女への愛情だろう。あるいは贖罪か…

    途中で妻を、自分を解放してやる道はなかったのかなとも思うけれど。
    せっかく進歩的な地域(のすぐ近く)に住んでいたのに。
    もうこの辺りで互いに別々の人生を生きよう、助けあいながら。という選択はなかったんだろうか。
    もちろん家庭は静かに壊れていって、オリヴァーは「いつもうまくいくと思えなくて うまくいかないようにしてしまう」人間に育った。
    仕方がない。崩壊家庭で成長した子はたいていそうなる。(アナもどうやら同類なのか)
    4年も大事な部分にはあえて触れずに心のどこかを殺したまま生きてきた夫婦は、どちらも癌で逝った。
    母親は意識がどこかへ飛ぶようになる前、日々何を思ったろう。癌はまるで悲しみの塊だ。




    ただし、救われるのは母も父も子供のことは愛していたとわかる部分。
    愛されていなければ、あんなふうに親の面倒を看ることも死をみとることもできない。
    (機械的にはいくらでも無感情でできるけれども)
    さらに、父に夫婦の真実の一端を聞かされ、また両親をきちんと看取ったことで、オリヴァーは少し意識改革が可能になったらしいのが嬉しい。個人的には、一緒に暮らす相手は根っこが陽気なほうがうまくいくと思うけれども。彼女とは親友になれるんじゃないかしら。




    この本屋さんが何とも居心地良さそうだったわ♪
    あらためて、ユアンはとってもよい俳優さん(嬉)
    アンディはどこかで見たわ、知ってるわ、と思ったら、コバッチュ先生でした(驚)

    category: 映画感想

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