終日暖気

    *大抵ネタバレしてとんちんかんな映画の感想など*

    ボーンレジェンダリー 『塹壕戦』  




    『BONEKICKERS ”The Lines of War ”』 2008年 イギリス

    初見。
    BBCのTVシリーズのうち、ダーシーさんご出演の回を見たんですけど。

    面白かった!!
    これは熱心に見入ってしまいました。

    ある日、フランスベルダン市の量販店建設予定地で、第一次大戦時の英国軍戦車が発見される。
    フランス歴史学院に招聘されたイギリスのジリアン博士らは早速発掘調査を開始するが、
    戦車は ハッチに手榴弾を仕掛け 故意に地中に埋められたものである可能性が出てきた。
    さらに火を放たれたせいで焼け焦げた車内には、明らかに殺害されたと思われる数名の兵士の白骨体が…

    …というお話の冒頭から、おおお、と前のめり。
    なんたって、発掘ものですし♪(荒っぽい調査の仕方にハラハラしちゃったけど)



    当時ベルダンで戦っているはずのない英国軍の戦車がなぜあるのか。
    兵士たちはなぜ殺され埋められたのか。これは戦争犯罪ではないのか。

    博士らは、この調査の結果を公表・告発しようとするんですけど、
    骨折痕のおかげで姓名確認ができた英国兵の皮膚の一部になぜかフランス十字紋章の刺青が発見されたり、
    遺体が飲みこんで胃に隠したと思われる認識証がドイツ兵のものだと判明するにしたがい困惑しきり。
    殺されたのは英国兵だけではない?もしかして犯罪を犯したのは英国側?

    やがて、自国の兵士かどうかの確認という名目のもと発掘調査に参加しようとするドイツからの専門家や、
    事件性ありということでイギリス国防省からも人員が派遣され、現場は人間で溢れかえってテントだらけに。
    遺体の所有権争いが始まり、博士は落ち着いた調査ができないことに腹を立てて猛烈にイライラ。
    (各国の学者たちとの折り合いも悪いのなんの^^;みなさんアクが強すぎなの>笑)
    調査隊への嫌がらせが始まったり、テントが放火されたり犬が殺されたり…ヨーロッパ20世紀の歴史的因縁が甦って三国間の人間たちの間に不穏な空気まで漂いだす始末。

    さらに、現場が何者かによって荒らされ白骨体が盗まれてしまう事件が。

    誰かが調査を妨害し真実を隠そうとしている!!

    とまぁ、過去を探るミステリー部分と現在の混乱がうまく描かれていて眼を離せなくなる展開なんでした。



    お目当てのダーシーさんは、冒頭の独白からご活躍。(へっへ♪)
    英国軍連隊所属の特派員ロバーツ大尉として、実際にベルダンで何があったかを見せてくれました。
    これがねぇ…悲しいというか、つらい物語で…(>_<)

    冬の凍てついた戦場で彼が綴る手記は、戦争の終結を心から願いなんとか希望を探そうと模索するもの。
    彼の仲間たちも同じように大戦の終結を真剣に考えているんですけど、その方法が大尉とは違ったのよね…

    15世紀からのロレーヌ地方の歴史、オックスフォードの元学友たちの専攻分野、戦争終結への強い願いに、当時のヨーロッパ情勢が絡むことで、どうしようもない悲劇が生まれてしまう皮肉な物語。
    希望を託せる「武器」。それを信じられなかった英国を愛する大尉。
    彼の独白がこんな悲劇、惨劇に彩られたものだとは。
    真実を知ることになったジリアン博士ら数名が、その重みをぐっと受け止めなければならなくなる見せ方が良かったです。(まぁ、ちょっとファンタジーも入ってるけど。でも、普遍性ありなので。もちろん国家権力も絡む)

    ダーシーさん、面白いのに出はるわァ(嬉)

    歴史か…。







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