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    終日暖気

    *大抵ネタバレしてとんちんかんな映画の感想など*

    続・激突/カージャック  

    THE SUGARLAND EXPRESS2

    『THE SUGARLAND EXPRESS』 1974年 アメリカ

    タイトルは大昔から知っていたけれど、この年になるまであの「激突」の続編だから、またトレーラーではない別の車に追っかけられる話なんだろな…と勝手に思い込んでスルーしたままだった今作品。

    ケーブルでやってくれたので、録画して見てみたら、まぁ面白い!
    切なくやるせないじんわりくる作品でした。もっと早くに見とけばよかった。

    のっけの、夫をほぼ強引に脱獄させる妻のルー・ジーン(ゴールディ・ホーン)が魅力的。
    冷や冷やさせつつもパトカーを警官ごと強奪するまでがすごく面白い!
    その後の夫妻プラス巡査と追手の珍道中はどこか牧歌的でほのぼのしている。

    が、真面目に残り4か月の刑期をつとめるつもりだった夫のポプリンは、愛する妻をがっかりさせたくなくて最初から妻に合わせてあげているようなところがある。
    きっとうまくいきはしないだろうという諦念が若々しい童顔にふと浮かぶ瞬間が何度かあってやるせないのだ。
    「・・・・・・・取り戻せるかな」「まぁな」「絶対だ」「音なら任せろよ」
    このあたりの台詞を言う前後のウィリアム・アザートンの表情のうまいこと(T_T)

    妻も、やることは大胆だが、まだまだ幼い無邪気なところもあって見ていてハラハラしてしまう。
    追手の責任者タナー警部も、夫婦の犯行の動機(里子にやられてしまった自分たちの赤ちゃんを取り戻すための行動なのだ)、凶悪犯ではない小悪党ぶりと道中垣間見えるスレていなさ加減に、どこか彼らを見守りつつ穏便に事を収めようとする慈愛のようなものが感じられ、また演じるのがベン・ジョンソンなので、そのまなざしの父性溢れる温かみにこちらも一縷の望みのようなものを託してしまう。

    カージャックされて自分も人質になってしまったスライド巡査もいい。夫妻と年齢が近く、話しているうちになんだかチームの一員のようになってしまう巡査。(見ている側は彼のつもりになって物語を追うことになる)
    無線から流れてくるルー・ジーンの父親の冷淡な言葉にショックを受け、しみじみ同情して彼女がその無線を耳に入れないように配慮するシーンが切ない。ポプリンとのやりとりも、次第に友人同士のようになっていく。

    物語は、良かれと思った勝手な外野にあれこれ邪魔されたり、妙に応援されたりしながら進み、ついには赤ん坊のいる目的地のシュガーランドに辿り着くのだが…。


    スピルバーグ監督27か8歳くらいの作品。
    さすがだなぁ。
    翌年にはジョーズだ。
    すごいねぇ。
    長年お世話になっております、という気持ち。
    今年観ることのできたペンタゴン・ペーパーズ、あの輪転機のダイナミズム、もう一度スクリーンで体感したい。



    category: 映画感想

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