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    終日暖気

    *大抵ネタバレしてとんちんかんな映画の感想など*

    トム・アット・ザ・ファーム  

    TOM A LA FERME

    『TOM A LA FERME』 2013年 カナダ・フランス

    初見。ネットフリックスで鑑賞。初グザヴィエ・ドラン監督作品かも。
    ミシェル・マルク・ブシャールの戯曲・原作をご本人監督主演とのこと。多才だなぁ。
    爪がものすごかったけど、ストレスなのか集中するためなのか役作りなのか心配しちゃった。

    「トムは牛の世話をしてる」
    (はーーーーーー??????)

    ぶははははははは。

    変態村か?ここは第2の変態村なのか???
    って思いましたわ。(2004年の「変態村」)
    愛する恋人を亡くし、葬儀のため恋人の実家のある田舎の村へやってきたトム。
    母親は弟がゲイだったことは知らないから演技しろ、お前は恋人じゃなく友人だ。と強制する恋人の兄貴。
    ぎょっとしたり腹を立てたり反発したりしていたのに、徐々に奇妙な一家になじんで家族の一員のようになってしまうトム。

    ラリってずんどこずんどこタンゴを踊りながら、愛憎捻じれまくりの母親への愚痴をトムに聞かせる兄貴と、それをうっとりしながら黙って聞く彼。
    「もう、いっそ母さん死んでくれんかな。朝受話器もったまま眼を見開いてさ。そしたら施設にいれずに済むし」とか言ってるのを、仁王立ちで母親が聞いてるのもおかしい。「あの、全部聞いてた?」って・・・(笑)

    ぶはは、なんじゃこりゃとふきだしながらも、シュールな笑いは、中盤以降どんどん気持ちの悪い方向へ走り出す。
    「いますぐ帰りましょう!」というサラに、「だめだよ。農業は大変なんだ。子牛が48匹もいてね。彼をひとりにできないよ。僕の金でレーザーつき搾乳機を買おうと思うんだ」と夢見がちに奇妙な顔で語りだすトム。
    殴られても首を絞められても恍惚として、死んだ恋人とおなじ香水をつけてきた野卑な兄貴に身をゆだねたくなっているトム。
    あかん、あかんて~~!と、こっちはハラハラしっぱなし。
    一瞬サラのためにバス停に送ろうとしたものの、結局は兄貴に媚を売って彼女をいけにえするトムの顔。
    主体性のないトムは、独善的で身勝手なDV野郎にひっかかりやすい人間の条件というやつがまんま当てはまる人間。

    トムのトラウマは相当に深い。
    逃亡を図りながらも、あちこちに亡霊が見える。
    決して誠実ではなかったらしい恋人の写真は胸に入れたまま。(わかっていてあえて入れたのがまずい)
    彼は、都会に戻っても結局また同じような男を好きになってしまうのじゃないか。


    世界のパワーバランスの歪みってこういうことになるのでは、というような感じもするし、
    マチズモとは何かを描いた作品のようでした。

    面白いけどだんだん笑いがひきつってくる描写が多くて良かった。

    category: 映画感想

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