DENIAL 
2017/12/20 Wed. 23:29 [edit]
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『DENIAL』 2016年 イギリス・アメリカ
先日ようやく鑑賞。初見。
(満員御礼で「チケット売れきれです~」のアナウンスあり。しかし、オットもびっくりのなかなかの鑑賞環境だった)
てっきりリップシュタット(戦役・・・と、咄嗟に浮かんだ自分の脳のどこかは15のままか)教授が、ホロコースト否定論者のアーヴィングと舌戦を繰り広げるのかと思っていたら、そして、彼女大丈夫なのかと、そのまともさゆえに心配していたら、なるほどそういうことか!
アーヴィングが徐々に差別主義者であることもあぶりだされていくのだが、うーん、このいかにもな万国共通っぷりよ。しかも、それを本人はまったくそうだと思っていない描写がまた。
「うちの使用人にはアフリカ系もいる。いい胸をしてるんだ」みたいなことを言って、「なんてー??」ってドン引きされてるときのアーヴィングのぽかーんな顔。
裁判に負けても彼は変わるまい。
可愛い娘ちゃんにもこの先なにをせっせと吹き込むのやら。ぞっとする。
ぞっとするといえば、冒頭、講演中のリップシュタットを彼がさんざんやりこめるやり口も口調もめっちゃ既視感・・・
周囲の学生の反応も。
法廷弁護士リチャード・ランプトンや、ジュリアスの冷静さ。アーヴィングは信頼に足るか否か、という視点からの攻め。なるほどなぁ。
教授は歴史学を教えている専門家だが、アーヴィングは結局どんな経歴なのかちょっと把握し損ねたので、原作を探さなくちゃ。
にしても、歴史は自分だと考えて、常に自分でものを考える習性を怠らないようにしないと危険はそこかしこだとあらためて。
category: 映画感想
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