終日暖気

    *大抵ネタバレしてとんちんかんな映画の感想など*

    家の鍵  

    LE CHIAVI DI CASA2

    『LE CHIAVI DI CASA』 2004年 イタリア・フランス・ドイツ

    初見。
    キャストが全員ひじょうに魅力的な人物造形を果たしている映画で、
    なおかつ淡々とした演出がとてもよかった。

    「いつも日常の些細なことばかりを考えることにしたわ。
     娘にパジャマを買おうとか、歯磨き粉がなくなるとか
     娘の好きなクッキーをミルクに浸そうとか。 
     少し表面的なぐらいの方がなんとか生きてゆける」

    そうやって日常をなんとかやっていっている理知的なニコールの心の暗部。
    シャーロット・ランプリングの物言わぬ複雑に変化する厳しい眼差し。
    手に取るようにわかる気がする彼女の内面を感じて、様々なことを思う。
    この作品はいやらしい非現実的な甘さのようなものは一切排除されている。
    人間が生きるということを真摯に怜悧に見つめた映画で、
    人間の愛も絶望も尊厳もひたひたと沁みてくる。

    LE CHIAVI DI CASA1

    物語の発端となるパオロ。
    出生時に母を、そして父をなくした(と言っていい)パオロ。
    彼を見ていると、叔母夫婦がどれだけ彼の将来まで考えて大切に育ててきたかがわかる。
    愛され、そして責任をもって育てられてきたとても賢い子供だ。
    人の気持ちにも敏感で、身勝手な大人の感情にはきっちりとお返しをする。
    それがわからなくておろおろする実父のジャンニ。
    愛にあふれ、もちろん不安もかかえるパオロは、ジャンニの弱さを否定はしない。
    ラストのパオロの男気には何とも言えない気持ちになる。
    パオロと接することで、ジャンニもいい方向に強くなっていくであろう予感を感じさせるのが嬉しい。

    LE CHIAVI DI CASA3

        

    category: 映画感想

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