終日暖気

    *大抵ネタバレしてとんちんかんな映画の感想など*

    赤い河  



    『RED RIVER』 1948年 アメリカ

    再見。いやぁ、面白かった(嬉)
    かなり久しぶりだったので細かなところなど忘れており、新鮮な気持ちで楽しめました。
    先日見たばかりの『ブルックリン』同様、アメリカという国が見える作品のひとつ。

    町山さんのアメリカ史講座のおかげで、「テキサスができた頃」というのは米墨戦争のあとだから・・・とか、1851年のダンソンの「俺の土地」「俺の牛」を増やしていった時代背景や、マットが行ってきた南北戦争とその後の彼らの環境の変化が(そういうことか)と理解できたし、牛を移動中のアメリカ地図も脳内になんとか浮かんだ。チザム交易路も、ようやくどういうものなのか頭に入ったかも。

    にしても、

    チェリーはどうなった!!チェリーは無事なのか!?

    マット、あんたそんなとこでオトーサンと仲直りしてニコニコしてる場合じゃないわ!
    チェリーを介抱しなさいよ!!
    (あと、マットのウェスタンハット?テンガロンハット?の中に入れた小切手はどうなった??大丈夫??)

    と毎度思っちゃうエンディングである。
    それまでの流れを考えると、なんか釈然としない。
    やっぱり脚本をむりやり変えたからなんだろーか。

    それと、「景色が見どころですよ!」と言われていたにも関わらず、やっぱりいつものごとく「牛」「馬」「人間」ばかり見て終わってしまった。一か所、わぁ、いい天気!いい雲!!と思ったところはあったんだけど・・・

    牛の集団暴走は、毎度見ごたえ十分で、これは大きなスクリーンで見たいシーンのひとつ。
    「Stampeeeeeeeeede!!!」と絶叫されると、血わき肉踊ってしまうんだわ。映画を見るよろこびのひとつ。
    ダンのことを考えると気の毒だし、実際19世紀当時は毎度えらいことだったろうというのもわかる。
    こんだけの牛を使った撮影、どんなに大変だったろう・・・(スタッフは総勢何人なん?)

    しかし、こういう作品を見ると、やっぱりなかなか銃というのはなくならないだろうな、メリケンは・・・。というのが、理屈でなく感覚でしみてくる。そりゃなかなか難しいだろうな、という。こういう歴史の国だものな、と。
    ちょっと遠い目にもなってしまうのである。

    redriver3.jpg

    さて、役者陣もお久しぶりで嬉しい人ばかり。
    帰ってきて「なにこれ、どんな話?」と途中から見始めた子は、「わ、このひとかっこいいね!」「それがかの有名なジョン・ウェインよ」「へ~~~」。「わ、このひとすてき!」「それは、モンゴメリー・クリフトよ」「ふーん」 。「このきれいな女優さんは?」「この女優さんは、こっちの俳優さんとこの後結婚しました」「それはそれは」・・・などと、お初作品&お初スターたちに興味をもった様子。

    余計な情報は変な先入観を与えるか?と考えて、町山さんの歴史解説部分だけをさも自分の知識であるかのように伝授して、あとはスターたちの名前だけをさりげなく刷り込み。
    ぽけーっとしてても自然に映画に触れることができた貴重なTV地上波の映画番組もすっかりなくなってしまった今、魅惑の映画たちスターたちを子に引き継ぐ義務をなるべく果たしていかねばいかん!(という名目のもと、映画三昧できるのは幸せ~)

    個人的に嬉しかったのは、大好きな『スミス都へ行く』の判事さんを演っていたハリー・ケリーが牛の仲買人役だったこと。(忘れてました)
    ウォルター・ブレナン演じるグルートが、実は銃の腕がいいことにもニンマリ。クォとの楽しいやり取りも好き好き。『リオ・ブラボー』も続けて見たくて仕方なかった。



    このシーンは、ホークス監督がモンゴメリー・クリフトがゲイなのを揶揄してる、って解説で言われてましたけど、私にはやっぱり「あんた、やるな」「あんたもな」という同世代の同士見つけて嬉しい二人のシーンでしかないなァ。だから昔から好きなシーンだ。
    だいたい拳銃はなんたらのメタファーとか、ふーん・・・そぉ?てか、どーでもいいわ、としか思えないもんね。ありがたい精神分析はインテリゲンチャに任せて、わたしはあほあほミーハーで映画を楽しむわ~。

    男の友情、愛情は映画につきものだけど、見ているときは自分も男になってそこにまじりたい、どっちかになって一緒に楽しみたいという見方しかできないし。
    この映画なら、ダンソンとグルートなんてまさに夫婦だし。グルートの愛は深いぞ!!古女房ね。
    マットとチェリーもすっかり仲良くなって途中までずっと助け合いながら並走してるんだけど、

    redriver1.jpg

    この亀?を拾うシーンは謎だった・・・・(あ、バックの空がきれいだな)

    その後女性が出てきて軽く取り合いになるんだけど、ダンソンも惚れるから三角関係なのか??
    そこらへんからちょっと釈然としない強引展開になって終わっていきましたが、ほんと面白い西部劇であることに変わりはなし。
    (本当はマットとチェリーが女をめぐって殴り合いになるんじゃなかったのか。だって先に惚れたのはチェリーだもの。それと、世代交代でマットとチェリーの時代になるはずが、予定変更されたせいでダンソンの代わりにチェリーが殺されたのか?)

    仲が悪かったというウェインとクリフトも、そこは役者なので、映画の間は本当は互いをとても大事に思っている血はつながっていないながらも本物の親子、にしか見えない。
    ただし、クリフトから何度か渡される巻き煙草をウェインが一度たりとも吸わない、ふかさないのはやっぱり・・・なーんて。(友人からもこの点についてメールが>笑)

    勝手に追悼月間のモンゴメリー・クリフト、この作品は初映画だったはず。
    とっても痩せてほっそりだけど、乗馬も拳銃さばきもきちんとしてるし、大きな眼は暗くなくて魅力的。それに40年代だからまだおかしくなっていく前で、すごく元気そうでホッとする。
    没後50年経っても、「すてきな台詞のいい方!」なんて一瞬でわかいもん(子のことだが)を夢中にさせてますよ~~♪と、天国に手を振っちゃうのでした。

    次は、『陽のあたる場所』にしようかしらん。

    category: 映画感想

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