終日暖気

    *大抵ネタバレしてとんちんかんな映画の感想など*

    ブルックリン  



    『BROOKLYN』 2015年 アイルランド、イギリス、カナダ

    初見。
    これ、良かった~(T_T) すごく良かったです。
    観ながら、涙涙でした。なぜか。
    不安にも悲しみにも喜びにも怒りにもその成長にも未来への予感にも。

    自分の人生は一度きり。自分の人生は自分だけのもの。
    というメッセージをストレートに感じる作品て、やっぱりぐっときちゃうなぁ。
    それと、移民の国アメリカを形作っているものについても思いをいたす映画だった。
    これからは、ブルックリン橋を見るたびにふとあの歌が聞こえてきそう。
    舞台となっているのは1952年。

    田舎の閉塞感、どこにでもいる馬鹿者が見せつける不寛容、生真面目な不美人の孤独、たった独りで降り立った未知の土地での生活、文化の違い。ふるさとへのたまらない郷愁、同郷人との支えあい、強い姉妹愛。他人から受ける思いがけないまごころ、恋、身につけていく知恵、自信、迷い、決断・・・・。

    個人的にはホームシックというものとはずっと無縁なんですけど、のっけからエイリシュの気持ちに寄り添いまくりでいちいち涙が出てきてしまった。ローズの気持ちにも、また。

    成長し、能力を磨き、未来へのひとつの決断を下した彼女が数十年後に振りかえる自分の人生はどんなであろうか。
    立派になったトニーの頼もしい末弟(ちょっとハスキーボイスで貫録ある坊や)と居間でコーヒー飲みながら昔語りしてる白髪の彼女なんかを想像してしまった。トニーもわからない彼女の複雑な気持ちというのを、あの坊やならわかるようになってるんじゃないか、彼にだけは話してるんじゃないか、なーんて。
    ジム・ファレルも近いうちに国を一度出てみるんじゃないかしら。彼は彼の人生のために。そうしてほしい。
    いずれにしても、見終わって視界が開いていく映画ってほんと素晴らしい。

    Brooklyn-2015.jpg

    映画のあいだじゅう、飛び込んでくるさまざまな色彩(アイルランドでもアメリカでも、そのどちらの色彩も美しい!)や言葉のアクセントや50年代のファッション。
    デパートガール(というのかな??)の制服やデパートの内装や商品など、『キャロル』の時もそうだったけれど、いちいち見入ってしまった(嬉)
    故郷の彼女のおうちの内装もほんとに素敵だったなぁ。あのお部屋の壁紙やベッドカバー、クッション…。

    エイリシュ役のシアーシャ・ローナンは、アップになるたび、あの美しい水色の瞳に見惚れながら、この目はどこかで・・・と思ったら、「つぐない」の彼女か!!エイリシュ、とってもよかった。
    エクスマキナがよかったドーナル君は、エクスマキナとはまたぜんぜん違う男になっていて、ええやんええやん、と♪
    ほか、出てくる役者さん、みな良かった。
    行きの船での粋な同郷人、トニーと彼の家族、かつての移民のおじさんたち、キーオ夫人、神父さま、デパートでの上司、下宿の仲間たち、夜学で困っていた彼・・・





    category: 映画感想

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