終日暖気

    *大抵ネタバレしてとんちんかんな映画の感想など*

    ディストラクション・ベイビーズ  

    名画

    『ディストラクション・ベイビーズ』 2016年 日本

    初見。うーわ、これは面白い!!

    わかったふりなし、妙な意味付け、言い訳なし、出口もなし。
    普段そんな台詞使わんし、とガッカリしらけちゃうとこもなかったなぁ。
    まさに、日本の「いま」がそのまままるごと活写されてるような映画。

    あの作品内での祭りの描かれ方もなぁ。ふふふふ。
    とにかく、いろんな暴力を見ることができる。
    殴り殴られる、蹴り蹴られるの暴力だけじゃない。
    同じくらいオーディエンスの行動(動画とりまくりとか)も暴力的。
    見ているこっちは、痛いし、ぞっとしてものすごく恐ろしいし(その恐ろしさがすごくリアルなのだ。一瞬にして無法地帯と化す恐ろしさ。当事者となる恐ろしさ。)、自分の内なる暴力衝動にも気が付かざるをえないという逃げ場のない描かれ方。私は、あのクズ男を殴りつけたかったもんなァ。特に車でわめきちらしてるとき。こいつをぼこぼこにしたい!という衝動に、確かに駆られた。将太を撮りにきた面々とそれに対処する面々にも。

    登場するどの人もこの人も、自分の要素のひとつのような気がした。まったく他人事ではない。


    お初の柳楽優弥の狂犬っぷり。凶器っぷり。
    とにかく狂犬が水を欲するように、見境なく(まぁ、彼なりのルールはありそうだが)噛みつく。払いのけても払いのけても喰らいついていく。しかも、進化しながら。2歳児が砂場を離れないときのしつこさっぽいな、なんて思っちゃったり。
    最初のほうで、彼の歯がとれちゃったときの殴られシーン、ぼこられて鼻から口から血だらけのまま起き上がりこちらを見る眼!!思わず魅入られる狂気のまなざしがすごかった。なんだ、あの眼は。やばい、これはあかん、の眼なのだが。
    「だって楽しいじゃん」みたいな台詞があったが、あれさえいらないほどだったな。

    のっけから仁義にもとる行動ばかりな上に、狂犬の尻馬にのっかって暴れだす唾棄すべきハタ迷惑なチキン野郎裕也を演じる役者さんがまたうまい!(菅田将暉とは彼のことだったのか。覚えたわ)
    将太もすごく良かった。好きだなぁ、村上虹郎くんというのか。と思ったら、UAと村上淳の息子さん!!
    那奈もこれまた良くて、彼女は小松菜奈さんというらしい。三浦さんと池松くんとでんでんさんはかろうじてわかった。が、とにもかくにも役者陣、全員よかった。


    うーむ、観に行ってよかったな、これは。

    監督:真利子哲也
    脚本:真利子哲也、喜安浩平 とのこと。覚えておかなくては。


    category: 映画感想

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    2016/06/16 13:01 | edit

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