終日暖気

    *大抵ネタバレしてとんちんかんな映画の感想など*

    チボー家の人々  

    20数年ぶりに手にとりました。
    中3だったか高1だったかの夏休みに一度読んだきり。それ以来。
    文学全集とは違う棚に並んでいた箱入りの本。
    隣には「キリマンジャロの雪」と「アウトサイダー」が並んでいたっけ。(未読のまま)
    そうそう、その横には「怪僧ラスプーチン」なんてのもあった!(これは張りきって読んだ)

    20090709_597189.jpg


    開いた時の本の匂いと夏の暑さと素足に感じた廊下のひんやり感、あ、ガリガリ君グレープフルーツ味も思い出すなあ(笑)
    そんなどうでもいい記憶と読後の満足感、それ以外はきれいさっぱり忘れてしまっていた「チボー家」。
    懐かしいこの本、書店でチラっと立ち読みしてみたのですが。

    いやいやいや、なんといったらいいのか、とにかく、忘れているけれど忘れていない何かが、ぱあっとよみがえりました。
    そうだった、そうだった。
    ”美しい季節”で、アントワーヌが激しい恋におちたのはアフリカ帰りのラシェルだわ。
    彼らの恋の顛末に私はじーんとなったんだった。(うまくいっていたのに女が突然去るのだ)
    チボー家を支配している兄弟の父。さまざまな女たち、男たち。
    精力的に働く若き小児科医のアントワーヌと、学校に優秀な成績で合格したのに入学を辞めて自分の道をゆくために家を出るジャック。
    時代はやがて第一次世界大戦へと突入する前夜へ…
    彼らが再会して長いこと話し合う”1914年夏”はとても面白く読み応えがあり、さらに考え込んでしまう部分が多くて兄弟と一緒に悩んだなあ…
    決して完璧ではない兄弟だからこそ、(しかし精神は美しい)あんなに感情移入できたんだわ…
    本の持ち主である母は、「学生時代夢中で読んだわ~。ジャックが大好きだった」とよく言っていましたが、私はずっと長兄のアントワーヌが好きだった…
    今すべてを読み返したら、10代のころとはまったく違う視点でもっと深く読むことができるのだろーか。(無理かもー)

    うーん、古本屋さんで探してみなくっちゃ。

    category: その他の感想

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