終日暖気

    *大抵ネタバレしてとんちんかんな映画の感想など*

    『 STILL LIFE 』 (おみおくりの作法)  

    still-life-b.jpg

    『 STILL LIFE 』 2013年 イギリス・イタリア

    友人が「良かったよ~」と教えてくれたこの作品、
    まだやっている映画館があったので急いで行ってきました。

    うおー、『PRIDE』に引き続き、なんて素晴らしい一本だ。
    見ることができて良かった!!


    ロンドンで22年にわたり民生係をつとめるジョン・メイ。
    彼は、ひとりで亡くなった市民の通報を受け取るたびに、彼らの身寄り、知己の有無、
    その人生を出来うる限り丹念に調査し、きちんと葬儀を執り行えるまで奔走している。
    願いは報われないことも多いが、仕事への誇りと真剣さは人一倍だ。
    ある日、連絡を受けた死者が偶然にも自分のアパートの真向いの部屋の住人だとわかり
    ショックを受けるジョン。
    彼の事をちっとも知らなかった・・・彼はいったいどんな人生を送ってきた人物なのだろう・・・


    見ながら、あれ?あまり基督教圏の映画っぽくないな、なんて感じました。
    もっと、いろいろと間口が広いというか・・・(語弊があるかしら。うまく言えないんだけど)

    死者ひとりひとりの人生に、生真面目に向き合う 孤独で地味な中年男がどんどん素敵に見えてきます。
    真剣に仕事をこなしつつ、判で押したような毎日を送るジョン・メイ自身 どんどん輝きはじめる。
    上司の勧告以降、几帳面でなおかつ精力的な仕事ぶり、死者への敬意、誠意は変わらぬまま
    たぶん人生初であろう自身の冒険も加わるのです。
    (描写にユーモアもたっぷり)
    そして、彼の生活に色彩が生まれる!!美しい色が。微笑みが。
    ジョン、やった!新たな人生だね!!と、嬉しくてたまらなくなる。

    ので、え~~~~~???って 愕然となるんですけど。
    その突然の展開に。


    でも、監督、さすが。
    もう、こっから持ってかれました。(それまでも、いろいろと胸をつく場面は多いのですが)
    で、ここがまた基督教圏っぽくないな?って思ったんだわ。

    ジョンの細やかな心遣いが(監督の人間の尊厳というものへの思いが)、こころに沁み入る作品でした。
    人間の生死について意識し始めてから、そして死者との自分なりの対話をし始めてから、もう35年かァ。
    ここで、この年でこういう作品に出会えて、私は嬉しかった。





    category: 映画感想

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