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    終日暖気

    *大抵ネタバレしてとんちんかんな映画の感想など*

    はぁ、やれやれ  

    W杯三昧の予定だったのに、とんだ地球の都合でバタバタの昨今でした。
    おかげで試合に集中できず一喜一憂、あれやこれやの毎日&仕事のあれこれで頭が爆発しそう(^^;
    今回は、自然災害における精神的疲弊について実感を伴ったあれこれが勉強になったし、あちこちに離れて住んでいる友人たちの真心が本当にありがたかった。いつもありがとう!!

    W杯は昨日のアルゼンチンには、おお!!!
    ワガクニ以外も、たくさんの国をあれこれ応援したいからまだまだしばらく忙しい。かっこいいおっさん監督たちも楽しみ。

    映画にはちょっと集中できない毎日だったので、Netflixで

    世界大戦の火種がくすぶる昭和12年、帝国陸軍中佐が設立したスパイ養成部門"D機関"。味方を欺き、敵の裏をかき、世界を暗躍するインテリジェンス・ミステリー

    ジョーカーゲーム

    というジョーカーゲームなるアニメを鑑賞。
    陸軍中野学校みたいなの?と思ったらまた違い、とても面白かった。
    最初、せっかくスーツなのにみんな中学生か高校生みたいだし見わけがつかん・・・とアニメ音痴ぶりを持て余してしまったものの、徐々に慣れて気にならなくなった。というか、スパイだから見分けのつかない顔でOKなのか。目立ったらダメだもんね。
    どれも見入ってしまったけど、「アジア・エクスプレス」と「柩」が特に面白かったなァ。
    謎めいた結城中佐がかっこいい・・・(中学生はわたしか)



    さらにNetflixで今夢中なのが、クィアアイ。
    好きな人たちがおすすめしているのを以前から気にはしていたんですけど、いざ見始めたら、これはいかん。
    めっちゃ面白い!!
    そのうえ、元気がでる。も、ブラボーでハラショーですごくいいのだ。
    5人をすぐ大好きになるし、出てくる男性たちもいちいちハグしたくなって、毎度鼻水ぶーぶーで眼が腫れるのが困るけど最高じゃないだろうかほんとに(T_T)
    まさか、こういう番組だったとはなァ。
    つい最近season2も配信されて、今から見るのが楽しみで仕方ない。

    category: 雑談

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    スペースバンパイア  

    220px-Lifeforceposter.jpg

    『LIFEFORCE』 1985年 イギリス・アメリカ

    W杯が始まってしまうとおうち映画もしばらくできないだろうということで、ずーっと未見だったスペースバンパイアを初鑑賞。
    (しかしなぁ、W杯、オランダおらんの寂しい)

    いやいやいや、面白かった~♪
    楽しいなぁ、これ(笑)


    つっこみどころも満載だけれど、すっごく面白い。
    (音楽はちなみに、ヘンリー・マンシーニ)

    スペースシャトル「チャーチル」が遭遇してしまった、ハレー彗星に隠れて?一緒に地球に接近してきた未知の巨大な何か。(傘っぽい)
    中には、ぎょっとするほど美しい女性一体と、これまた男前の男性二体の人間ぽい何かが眠っていた。
    調査のため回収するも、30日後にはシャトルと地球の通信が断絶。
    別のシャトルがチャーチルにドッキングし内部を確認すると、火災が起きて乗組員たちは亡くなっていた。しかし、まったく損傷のない透明なケースの中には美しい何かが眠っており、彼らはそれをロンドンの宇宙センターに持ち帰るのだった・・・


    よせばいいのに持ち帰るものだから、やがてロンドンは阿鼻叫喚・・・てことになっちゃうんですけど、持ち帰らずにはいられないほど美男美女!(しかも全裸が神々しい)というのが可笑しい。
    あれ、地球の男性たちがみんな、つい美女に見とれてぼーっとしてしまうんですけど、美男たちも爽やかなモデルっぽい若い青年たちなので、たとえばおっさんや女性たちだってやっぱりうっとりするはず。もちろん、美女にうっとりするのが男性だけでなく女性たちも、っていう描写も欲しい。
    そこを見せてくれたらさらに面白かったのに、と思ったのでした。あと残念ながら、美男が活躍しないのよね。

    美男美女にすっかり魅入られて、軒並みやられてしまう地球人。ええやないの。人は、美には弱いもん。

    しかも、もともと宇宙人たちは、ぜーんぜん美男美女の人間体ではなく、あくまでもチャーチル号の船長カールセン大佐の潜在的な好みを瞬時に察知した宇宙人が(こんな感じ?)って化けてみた姿だった、というのが面白すぎる。
    この船長の美の基準?が、見事に英国の人々の心ごと奪うそれで、みんなクラクラきちゃってえらい目に遭うというお話でした。(笑)

    lifeforce.jpg

    カールセン大佐の好みは、性別問わずとってもいい(笑)
    彼は、顔もプロポーションも抜群のひたすら美しい人間がお好きなのね。
    宇宙人とも気が合って、彼はせめて心中しようと?したんだけれど失敗して、なんだろ?あれ、宇宙人の仲間になっちゃたんだろか。というか、助けようとしたSASのケインとの友情(嘘)より、宇宙人との愛(??)を取ったのか(笑)

    なぜか宇宙人は、鉄の剣に弱いんですけど(それを発見した教授と美男宇宙人との間のやりとりが見たかった)、あの剣はエクスカリバーみたいなもの?

    次々地球人にのりうつっていく宇宙人の様は、大好きな「ヒドゥン」を思い出した。
    ヒドゥンの宇宙人も、本人が出てくるとちっともかわいくなかったけれど、こちらの宇宙人もかわいくない・・・。
    心中しかけているカールセンの目の前で美女があれに戻っちゃったらどうしよう・・と、見てるこっちが思わず余計な心配をするところもヒドゥンぽい(笑)
    いや、でも、カールセンはもう心で彼女と対話できるので、見た目とかどうでもよくなってるんだったわ。それも面白い。(おかげで、彼女が入っているパトリック・スチュワートとたまらずキスしていた)

    宇宙人は、ロンドンじゅうの人々の生命エネルギーを吸い取って、好み?の男を一人だけ連れてどこかへ還っていかれました。
    奇妙なお話♪


    category: 映画感想

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    喜んだり、愕然としたり  

    ぎゃー、ドーナルくんの新作はサラ・ウォーターズか!(嬉)
    読んでないなぁ。これは映画のあとにしよう。面白そう!!



    引き続き、Netflix鑑賞。

    La_Mante.jpg

    『LA MANTE』 2017年 フランス

    初見。こちらは6話完結ドラマ。
    ラ・モントってなんだろうと思ったら、カマキリのことでした(^^;
    ドラマのオープニング曲は、あれ、ドナドナじゃないのか。メロディが一緒だった。
    しかも、短縮版。
    ちょっと調べたら、ウィキには”フランス語版ドナドナは、子牛でなくラ・プティ・ギャルソンの副題がついている”とあった。坊やの受難の歌なんだろーか??

    数十年前の事件を真似た模倣犯が現れ、捜査協力を申し出る服役中の連続殺人犯、 通称"カマキリ"。その絶対条件は、刑事をしている息子が捜査に参加すること。

    という公式紹介+主演がキャロル・ブーケということで楽しみに鑑賞。
    お!お!女ハンニバル?という感じで一気に見られる作品ながら、
    突っ込みどころかなり多し!美女多し!
    つっこみつつも、ラストは泣いてしまった。
    そのまま行ったらあかん!もう一度降りて、ハグや!ハグや!と思っていたら、あぁよかった。
    キャロル・ブーケが時折見せる死んだような目、氷のような目が怖ろしくて最高で、これがまたきちんと意味があった。
    何をしても足りん。復讐にはぜんぜん足りん。と思っていたら、なるほどそうなるのか。当然や。
    やっぱりキャロル・ブーケの表情が一番良かった。最後の笑み、素晴らしかったわ。


    さらにNetflix鑑賞。銀英伝の8、9話。
    8話は、久々の帝国側で、個人的にはルッツに再会できて嬉しかった。生きてたのね~~(T_T)みたいな。(私は大丈夫なのか)見た目は自分の脳内実写劇場とは違ってたけど、ウン十年ぶりに生きて喋ってるのを見て安心した。
    いまいちだったのは、キルヒアイスとラインハルトに二人だけの親密さがさっぱり感じられないところ。
    なんでキルヒアイスはいっこも微笑まへんの?いつも能面みたいなのはなんで??あれじゃ、ぜんぜんラインハルトの親友兼お父さん兼お母さん兼兄貴に見えないわ。振り向いたらいつでも、大丈夫、って感じで見守っててくれる優しくてあったかい存在じゃなかったっけ?私の夢か?いや、原作は数百倍親密やったぞ。
    彼は出番がアレなんだから、ここをきっちりやっとかないと後々話にならんやん(心配)
    あんなんで髪いじりされても、は??なにこの二人??ってぎょっとするんじゃないかしら。原作とか知らない人が見たら。
    しかも、髪を指にからめて引っ張る(これは作者田中氏の萩尾望都さんファンらしさが出てる描写だと思う)んじゃなくて、なんかお母さんが自分の子どもの髪を直してあげるかのような撫で方で、不思議・・・。(しかも引くほど長いねん)

    category: 雑談

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    ロンドン・リバー  

    LONDON RIVER

    『LONDON RIVER』 2009年 イギリス・フランス・アルジェリア

    さらにNetflixにて鑑賞。以前友人が薦めてくれた作品をやっと。

    2005年7月7日、ロンドンで同時多発テロが発生。ソマーズ夫人とオスマンは文化や宗教の垣根を超えて互いを支え合い、消息不明となった子供達を共に捜し続ける。

    という公式紹介を読んでから見始めたけれど、実際の物語はちょっと違うのだった。
    はっきり言うと、支え合いだすのは1時間を超えてから。
    それまでは、互いに・・・というより、ソマーズ夫人がムスリムの男性を嫌悪してなかなか心を開かないのだ。

    このソマーズ夫人を演じるのが芸達者なブレンダ・ブレシンなものだから、もう、その一方的な差別心丸出しの態度が憎たらしいったらない。
    早くにフォークランド紛争で夫を亡くし女手ひとつで育てた大事な娘が行方不明となり、半狂乱で必死にわが子を探す夫人にはぐいぐい心を揺さぶられるのだが、一方で彼女の失礼ぶっこきすぎの偏屈なふるまいの数々には「いい加減にせえよ!」とうんざりしてしまう。
    このアンビバレンツが、まぁ、わかりやすく現実を抽出しているといえるのだが。
    差別心は、恐怖心と無知からやってくる・・・そして悲劇は巡る・・・

    ちょっと気になったのは、この状況の場合、母親ならば人種だの宗教など一気にどうでもよくなるんじゃないのか・・・という点かしら。しかも、この母親は仏語ができるので、オスマンとはいくらでも話し合えるのだ。
    同時に、子供たちはつきあっていて同居していたらしいとすぐにわかる。
    それなのに1時間近くもオスマンを避けるのは変じゃないかしら。
    むしろ一緒に探しましょう!その方がはやい!!ってならないだろうか。
    娘を探すとなったら、なんだって利用するはずだ。娘の愛する人についてもっともっとなんでも知りたがるはずだ。
    なんでうちの子がアラビア語なんか習うのよ!なんてキレてる場合か。(さぁ、趣味の問題ちゃいます?って先生には苦笑されるのは、まぁもう可笑しくなっちゃうのだが)
    そのあたり、物語の都合上仕方ないとはいえ、おっかしいなァ・・・とずっとひっかかった。言葉も愛も趣味もすべては意味をなさなくなるってことを言いたいのか。きつい。

    それはともかく、オスマンの人物像も興味深い。
    彼は、奥さんと当時6歳の息子を置いてアフリカから単身フランスに渡り森林管理の仕事をしながら数十年、成長した息子の顔も性格も生活もなにひとつ知らないのだ。
    奥さんに頼まれてひとりロンドンで行方不明の息子を探しながら、名前しか伝えることができない。
    木の精霊のようなおじいさんのような仙人のようなか細いシルエットと、深遠さをたたえる眼差し。
    黙っているが、彼は息子がもしもテロの犯人だったら・・・という不安を抱えてもいる・・・

    バラバラにそれぞれの子どもを探すものの、行く先がしばしば被る二人の親たち。
    やがて共に行動するようなるが、ふたりが決して若くなく、むしろ老いた親であるためにこちらは余計につらい。
    現実は時に残酷だ。運が悪かったとしか言いようがない事象、これを己のなかで消化するというのは並大抵のことではない。理不尽さは容赦がない。言葉もない。

    真の幸せは人生を愛すること。
    私の国ではそう言う。悲しみのまま別れてはいけない。

    オスマンの言葉によって、二人はハグし、感謝しあい、良い旅を・・・と言ってなんとかきちんとお別れをすることはできたのだが。
    心を開いて理解しあった二人の親が、最後までエゴを貫くのは娘と息子が仲睦まじい様子でほほ笑む写真を互いに相手には秘密にして持ち帰るという行為のみ。
    悲しみは時が癒すといったって、きつい・・・。それでも、生きていかなければならない現実は重い。

    といって、見なければよかったというような作品ではない。
    言いたいことは十分にわかる作品で、見て良かったのだ。

    互いの子どもたちは、とても素敵な若者に育ったんだな・・・とわかるのは救いだ。
    からの延々終わらぬループ。(鬱)我に返ったとき、ふたたび現実はきつい。



    category: 映画感想

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    ドーナル鑑賞① ヘンリー隊長  

    『THE REVENANT』 2015年 アメリカ

    これまたNetflixにて鑑賞。初見。レヴェナント:蘇えりし者。
    150分以上の映画ながらちっとも長いとは感じない、しかし(撮影大変やったろうな・・・)と思ってしまう作品でした。
    あと、人間の眼玉、眼球が怖かった。表情のない、ちょっと人間らしさを逸脱しているような恐ろしいカットがいくつかあった。

    レオもよかったんですけど、トム・ハーディがめちゃめちゃ良い!!
    彼のフィッツジェラルドのおかげで映画全体がものすごく引き締まって緊張感も途切れなかったんじゃないかしら。凄みが違ったぜ・・・

    tom-hardy-revenant.jpg

    で、その強力なオーラをばしばし出してるトム・ハーディを、終盤レオと追っかけるのがドーナルくん粉するヘンリー隊長なんですけど。
    のっけ、出てきたときから、(え、この人が隊長?みんな露頭に迷いやしないかしら・・・)と心配になってしまうヘンリー。(レオがいないとすぐ道に迷いそうだし、矢や弾がどんどん命中しそうなのである)
    中途半端に人が良く、大丈夫なん?この人・・・と不安を煽り続けてくるブレない隊長像が、ビバ・ドーナルって感じで、いやぁ、良かった良かった。オラオラ感ゼロっていうのかしら。

    Domhnall-Gleeson-in-The-Revenant.jpg

    むさくるしいひげ面でも、ふとしたショットがかっこいい。
    にもかかわらず弱そうなので、レオが「二手に分かれて奴を挟みうちにしよう」と提案したりすると、(ぎゃーやめて、一人にしたらあかんて。やめて!)感が増大。
    結局、最後まで無意識にどこかで求めていたドーナル像がきちんと映し出されていたので、(だと思った♪)みたいな満足感を得て、映画は終了したのでした。

    revenant.png

    レオ、お疲れ様。執念が全身からにじみ出てて良かったわ~。

    category: 映画感想

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    あれやこれや  

    紫陽花がきれいなァ・・・あの色もいいな、この色もいいな、と思っているうちに梅雨入りしたそうで、降りすぎず水不足にならずのやつでお願いします、としみじみ。まぁ、洗濯物が困るんだけども。

    君の名前で僕を呼んで、マンゴー通り、ときどきさよなら、ザ・クレーター 読了。
    君の名前~原作は、やっぱり面白く、なぜ映画があんなに響かなかったんだろ・・・と考えているけれども、じっくり考え込む心の余裕がない。

    cmbyn2.jpg

    映画のなかで唯一憮然としたシーンは、原作にはなかったんで、やっぱり監督との相性かしら。
    映画だと、あのシャツの扱いが嫌だったのだ。
    エリオが桃の種を取り出しては、ぺっ ぺっ と床に放る(のもちょっとアレだったが)んだけれども、それと同じ感じでシャツも床に放るのだ。オリヴァーのあの例のシャツ。原作のエリオはそんなことはしていなかった。
    放られたシャツは、クリーニングされて戻ってきて、それを嬉しそうに嗅いで着るエリオだけれど、あのぞんざいな放り方のあとでは私は冷めちゃっていけなかった。

    そんなとこ?って言われそうだけど、たぶん、ジャックとイニスのあのシャツのシーンが大好きだったから、無意識に扱いの違いを比べてしまったのかもしれない。
    ジャックは、イニスのシャツをそれはそれは大事に扱ったと思うぞ。そんなシーンは直接なかったけれど、大切に愛おしそうに扱う彼の姿が見えるようだったぞ。彼の見つめる先に、のレオだって、ガブリエルのシャツを本当に大事に扱ってた。
    例えば、エリオが慣れない手つきで自分で洗濯してアイロンかけるシーンでもあれば納得したのかもしれない。なーんて、そういう家ではないのはわかっているのだが。(て、これだけ文句たれといて、床に放ってなかったらすまん、映画のエリオ)

    手塚治虫の漫画はむちゃくちゃ久しぶりで、「ザ・クレーター」は初めて読む作品。(短編集)
    なかでも非常に奇妙で面白かったのが「風穴」。いろんな解釈ができて興味深い。(が、延々考える余裕はなかったのでまたいつか)


    辺境薔薇館

    次はこれを読もうっと。
    皆川さんは、作品を知るより前に、昔購入した「戦後が匂う映画俳優」という特集が組まれた雑誌のなかで

    ノーサイドminagawa.jpg

    木村功さんについて文章を寄せておられるのを読んで、それがもう(同志!!)って思うほど全面支持だったので、勝手に大好きになったのだが。
    辺境薔薇館は皆川さんガイドともいえる1冊で、何より美しいし、わくわくするような文章があちこちにちりばめられていて、真夜中皆が寝静まってからそっと広げたい感じ。辺境図書館も面白そう。


    category: 雑談

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    ハイヒールの男  

    MAN ON HIGH HEELS2

    『MAN ON HIGH HEELS 하이힐』 2014年 韓国

    はや、6月。今日はついたちじゃないの。映画館に行けたらどれだけ良かったか(泣)
    しかし、かなわないのでおうち映画。Netflixにて視聴。初見。

    はちゃめちゃに強い刑事のユンは、不死身のサイボーグと呼ばれる海兵隊あがりの男。
    すらりと長い手足、引き締まった筋肉、ひとりで何人でも倒していく身体能力とストイックな印象で、敵であるヤクザにまで一目置かれている。
    部下にも上司にも頼りにされている、ちょっとやりすぎなできる刑事の彼は、しかし、プライベートでは不眠をかかえてクリニック通いをしている悩み多き男。
    ある日、ついに大きな決断をした彼は上司に二度目の辞職願を手渡すのだが・・・・


    変わったタイトルの韓国ノワールやなァ・・・と見始めたら、おっと、これは。
    なぜ彼は、ここまで強くなったのか。そうか、そういうことだったのね(T_T)

    繊細さを内包したユーモアと、意表をつく登場人物たちのキャラクター造形も面白いし、ある一人のトランスセクシャルの人間の人生として切なくやるせないラストにぐっときてしまう。

    大事な人の妹のオッパーとしての道を選ぶのか・・・(T_T)
    彼との約束を守る生き方を選ぶのか。
    (あそこは、字幕、「ジウクさん」でなく「お兄さん」でよかったのに)

    自分自身を生きようとすると、理解者の誰かが消える・・・とか辛すぎる人生だ。
    それでも、タクシーの運ちゃんや空港職員など、ほんの一瞬すれ違う見知らぬ誰かのなかに、ユンをユンのまま、きちんと受け止めてくれる人間がいるという描写がよかった。
    ヤクザに、最終的に「(あんたはやっぱり本物の)男だな」と、ダメ押しほんまもん認定される皮肉もアレなのだが。
    真っ赤な付け爪を、ぱちんぱちんと取っていくシーンは印象的だった。

    ホ・ゴン会長は、ユンの男としての仮面に惚れていて、ほとんど抱かれたがっている風なのがニヤリとさせられるし(部下は呆れている)、変態犯罪者にはユンの女性性を鋭く嗅ぎ分けられて興奮されてしまうのが迷惑極まりないし、医者に紹介されたTSのマダムが海兵隊の先輩とわかって、思わず「必勝」と敬礼して嫌がられるのは可笑しいし、権力欲だけの狡賢いへっぽこかと思った検事が最終的にはやられてしまうものの身体能力もなかなかのものだった、ちょっとあんたを見直したわ!となってしまうシーンも面白い。ぜんぜん効かないホルモン注射痕をヤク中と間違えられるのも、切ないのだ。
    慕いまくっているアニキの秘密を知り、思わず酒の力を借りつつ(あの時、女装に吐き気がするとか言って傷つけてしまってほんとごめんなさい)と内心謝りながら、正直にアニキの美しさをほめる弟分のシーンもすごくいい。なんてまっとうな脚本だ。

    とにかく、おもしろうてハラハラさせられてダバダで切ない、なんとも魅力のある1本でした。
    あ、そうそう、チャンミの女優さんの歌声もよかったわ。






    category: 映画感想

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