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    終日暖気

    *大抵ネタバレしてとんちんかんな映画の感想など*

    BPM ビート・パー・ミニット  

    120 BATTEMENTS PAR MINUTE2

    『BPM (BEATS PER MINUTE)』 2017年 フランス

    初見。
    これまた前情報はあえて入れずに映画館へ直行。
    素晴らしい1本でした。

    「沈黙は死だ」
    これがのっけから刺さるのよ・・・
    まったく本当に…

    90年代初めのフランスというと、エルヴェ・ギベールやシリル・コラールを思い出す。そして、映画雑誌に時々短く載せられていた俳優の訃報。
    そして、そうか…。ミッテランだったのね。エイズ政策というと、アメリカのレーガンのイメージばかり浮かぶけれども。
    「エイズの起源」には、全国民に検査を課したのは世界中でキューバだけと書かれていたっけ。検査後どうしたかまでは書かれていなかったと思うが。

    アクトアップ・パリは、差別と偏見に基づく不当な扱い、後手に回る政策に対し抗議、製薬会社に正しい情報、治験結果の公表を求めて活動を続ける。ときに過激に。そして、性別、年齢、立場を越えて、議論を重ね、病気についての勉強も欠かさない。知識は武器だ。いろいろな考えの人間がいる。それぞれに事情がある。どうしても合わないものもいる。しかし、同じ目標をもって連帯し、仲間を守り、互いに支えるだけでなく、世間の無知無関心をなくそうと奔走する。自分たちの権利を守ろうとする。生きようとする。

    120 BATTEMENTS PAR MINUTE

    例えば、高校に乱入してコンドームの使用を訴えるシーン。(女の先生にニヤリ)
    これが君の身を守ってくれる。うつすのもいけない。うつされるのもいけない。実に正しい。無知が死に直結することもあるのだ。校内に自販機はちょっと・・・と思わず躊躇するけれど、やっぱり教育が一番大事だ。何より必要だ。実に真面目な問題だ。(この映画、ぜったい子に見せねばならんと思った)
    彼らは売春婦、薬物中毒患者、同性愛者、異性愛者、血液疾患患者、あらゆる人々、つまり、我々全員に向かって、常に我々全員に向かって発言する。行動する。死の恐怖に怯えながら、ああでもないこうでもない、なんとか変えていかなあかんやろ、死んでしまうぞと模索する。
    90年代かぁ・・・とそのたびに当時に思いをはせながら、見入ってしまった。(そして2018年の状況もねぇ・・・)

    活動中に知り合い、愛し合うようになるショーン(ナウエル・ペレーズ・ビスカヤート魅力的!)とナタン(アルノー・ヴァロワこれまた魅力的!)。
    この二人のセックスシーンがちょっとびっくりするほど素晴らしかったのです。こういうシーンに感動することってあまりないんですけど、この映画は素晴らしかった(T_T)(T_T)も、ほんとに。病院でのシーンもくるものがあった(T_T)生きる喜び、生きる哀しみ、パートナーへの愛情と孤独に満ち満ちていた。

    クラブのシーンの撮り方も実になんというか、いろんな思いが交錯するというか、あれこれ考える時間になる不思議な色合いがあった。命のきらめきみたいな、生が輝いてるみたいな。
    役者さんたちも性別問わず全員よい。ショーンのママンの声もよい。集まってくる仲間たちの夜のシーン・・・(T_T)
    沈黙は死だ。というのは最後まで刺さって抜けない。
    監督は、ロバン・カンピヨ、脚本は監督とフィリップ・マンジョ。見て良かった。
    くそったれになることもあるが、できるだけ誠実でありたいものだ。と柄にもなく思ってしまう映画でもあった・・・

    bpm.jpg

    追記
    BEATS PER MINUTEって、1分間に打つビートの数でもあり、また心拍数のことでもあったのね!(ぜんぜん知らなかった)1分間に120回の鼓動。速い。なるほど、いろんな意味の込められた原題だったのだなぁ。そら、クラブのシーンで感じた生もさもありなんだわ。ほんと見て良かった。

    category: 映画感想

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    ブラックパンサー  

    blackpanther_02.jpg

    『BLACK PANTHER』 2018年 アメリカ

    初見。最後の最後まで見たら、満足でした~。あれ、いいな。
    そのあとのクレジットを見ながら、いろんなことを考えられて。
    キャットピープル?みたいなとこもあったっけ。バーフバリもしばしばよぎった。
    俳優さんたちの眼の美しさよ。
    そしてなにより戦士たちよ!!

    Danai Gurira

    かっこいいのなんの。

    black panther Danai Gurira2



    category: 映画感想

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    記憶の夜  

    記憶の夜記憶の夜2


    『NIGHT OF MEMORY』 2017年 韓国

    うお~~~(T_T)

    初見。とっても久々の韓国映画でしたが、これが面白かった~(泣)
    ネットフリックスにて視聴。

    2浪中でちょっと精神的にまいっているジンソクは、優しい両親、大好きな兄と共に新しい家に引っ越す。
    自分の出来はいまいちだが、仲のよい自慢の兄は昔からなんでもできて秀才で優しい。
    「大丈夫、今年は合格するよ」
    引っ越し先でも少々不安定な自分を穏やかに励ましてくれる兄だったが、ある雨の夜、ジンソクの目の前で彼は何者かに車で連れ去られてしまう。
    ジンソクが覚えていた車両ナンバーに該当者はおらず、警察も捜査に乗り気でなくなりだした19日後、突如兄が帰宅する。喜んだのもつかの間、彼には誘拐時の記憶がなかった。
    「解離性健忘」だと診断された兄だが、ジンソクには彼が以前とどこか違う人間のように見える。大好きな兄とは、何かが違う。どこかおかしい。彼は本当に自分の兄なのだろうか・・・


    てな感じで始まる物語でしたが、いやぁ、前半のホラーな演出が怖い~(泣)
    大きな古い?お家の開かずの間・・・やめて~~(泣)

    しかし、ひーひー私がビビり倒している間に、話は思わぬ方向へ。

    えええ、そういうこと~?言われてみればそうなんやけど、そういうこと~?
    そして、エモーショナルな畳みかけ!あぁ、これぞ韓国映画。うお~~~(T_T)

    なんちゅーのでしょう。例えば、野村芳太郎的な。砂の器の丹波さんと加藤嘉さん的な。あるいは、覇王別姫。
    エモーショナルな畳みかけの波状攻撃というのでしょうか。
    ラストちょっと足しすぎでは…とか、頭で作ってる部分がそれらしすぎる・・・とか、強引力技・・・とか、まぁいろいろあるんですけど、でもそんなもんどーでもええ!とすべて吹っ飛んでしまうあのエモーショナルです。好き…。

    辛く、やるせなく、どうしようもなくやっぱり辛いんですけど、そこにがっつり時代を絡ませねじ込んでる描き方がうまいなぁ。韓国映画。(思わず、当時のニュース、あの国民がみんな自主的に貴金属を提供してるあの姿を思い出したもの。あのニュース、とても印象深かった・・・)
    そして、そこに嘘がない。人間の感情に嘘がない。から、やりすぎ~?と思うそばから涙がにじんでしまうのよ・・・
    面白かった。

    男前が悲痛な運命に翻弄され酷い目に遭うbad ending映画という側面もあり、そこもよかったです。(しかも二人)
    兄貴、顔が好みすぎる・・・と思っていたけど、弟もじわじわよかった。演技も好きだ。




    category: 映画感想

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    トム・アット・ザ・ファーム  

    TOM A LA FERME

    『TOM A LA FERME』 2013年 カナダ・フランス

    初見。ネットフリックスで鑑賞。初グザヴィエ・ドラン監督作品かも。
    ミシェル・マルク・ブシャールの戯曲・原作をご本人監督主演とのこと。多才だなぁ。
    爪がものすごかったけど、ストレスなのか集中するためなのか役作りなのか心配しちゃった。

    「トムは牛の世話をしてる」
    (はーーーーーー??????)

    ぶははははははは。

    変態村か?ここは第2の変態村なのか???
    って思いましたわ。(2004年の「変態村」)
    愛する恋人を亡くし、葬儀のため恋人の実家のある田舎の村へやってきたトム。
    母親は弟がゲイだったことは知らないから演技しろ、お前は恋人じゃなく友人だ。と強制する恋人の兄貴。
    ぎょっとしたり腹を立てたり反発したりしていたのに、徐々に奇妙な一家になじんで家族の一員のようになってしまうトム。

    ラリってずんどこずんどこタンゴを踊りながら、愛憎捻じれまくりの母親への愚痴をトムに聞かせる兄貴と、それをうっとりしながら黙って聞く彼。
    「もう、いっそ母さん死んでくれんかな。朝受話器もったまま眼を見開いてさ。そしたら施設にいれずに済むし」とか言ってるのを、仁王立ちで母親が聞いてるのもおかしい。「あの、全部聞いてた?」って・・・(笑)

    ぶはは、なんじゃこりゃとふきだしながらも、シュールな笑いは、中盤以降どんどん気持ちの悪い方向へ走り出す。
    「いますぐ帰りましょう!」というサラに、「だめだよ。農業は大変なんだ。子牛が48匹もいてね。彼をひとりにできないよ。僕の金でレーザーつき搾乳機を買おうと思うんだ」と夢見がちに奇妙な顔で語りだすトム。
    殴られても首を絞められても恍惚として、死んだ恋人とおなじ香水をつけてきた野卑な兄貴に身をゆだねたくなっているトム。
    あかん、あかんて~~!と、こっちはハラハラしっぱなし。
    一瞬サラのためにバス停に送ろうとしたものの、結局は兄貴に媚を売って彼女をいけにえするトムの顔。
    主体性のないトムは、独善的で身勝手なDV野郎にひっかかりやすい人間の条件というやつがまんま当てはまる人間。

    トムのトラウマは相当に深い。
    逃亡を図りながらも、あちこちに亡霊が見える。
    決して誠実ではなかったらしい恋人の写真は胸に入れたまま。(わかっていてあえて入れたのがまずい)
    彼は、都会に戻っても結局また同じような男を好きになってしまうのじゃないか。


    世界のパワーバランスの歪みってこういうことになるのでは、というような感じもするし、
    マチズモとは何かを描いた作品のようでした。

    面白いけどだんだん笑いがひきつってくる描写が多くて良かった。

    category: 映画感想

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    EYES WIDE SHUT  



    『EYES WIDE SHUT』 1999年 アメリカ

    夫婦が夫婦役するのは、どうも集中できそうにないなァと思って長年スルーしていたんですけど、ケーブルでやってくれたので録画して初鑑賞しました。

    わはははは。なんだこれはコメディか。

    生真面目なハートフォード先生の妄想の数々・・・という感じでした。
    断片的には事実もありそうだけど、例えば「ミシガンに行きたくないの。先生、愛してる」という患者さんの娘さん(髪型まで奥さんにそっくり。一緒に行きたくないという婚約者もハートフォード先生そっくり・・・演じるのはホッチナー捜査官だったんですけど)や、口説いてくる娼婦やその友達、仮面パーティの美女軍団、みんなどこか奥さんそっくり。ブロンドもだけれど、特にスタイル。あの麗しいモデル体型。(胸は小さめでお尻がすごくきれいで手脚がめっちゃ長い)
    わはははは、先生の好みがバレバレやないの!どうしても外せない好みが!!豊満な人には興味がないんや。
    そして、行きずりの人と寝たいけどちょっと怖い。それに奥さんに悪い・・・。ほんとはあんなことやこんなこともしてみたいけど。という願望が全編にちりばめられていて、あらまぁ、という感じ。
    あの医学部時代の友人にはまた違った願望を感じたぞ。最後には彼は消えてしまうところも。
    虚々実々の過去やら願望やら見ないことにしときたいアレコレの入り混じったハートフォード心の万華鏡、的な。

    ews.jpg

    奥様を演じるニコール・キッドマンの肢体の美しさには、ほれぼれ。
    なんてきれいなのでしょう!!!特におしり。ひれ伏すおしりでした。
    そして、演技がうまい。一か所、ブラボー!!ってところがあって可笑しかった。

    さらに、彼女の芝居を受けるトムちん。
    トムちん、可愛い・・・と思ってしまった。初めて。ていうか、このハートフォード先生が可愛いのかしら。
    困って困って困り果てるハートフォード先生のトムちん。非常に良かった♪

    ews3.png

    思っていたのとはちょっと違う映画でした。

    category: 映画感想

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    PERSONAL SHOPPER  

    ps3.jpg

    ついに見ましたの。(ぽ~)

    もう、クリステンがクリステンがクリステンが・・・・(ぽ~)

    宝物のような作品でございましたわ。(ぽ~)

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    怖い・・・??のかもしれないけど、なんせクリステンが、全編のクリステンが素晴らしいもんですから、もう、(は~~~~~)と見とれて見とれて。どのクリステンも見逃したくないので、前のめりで見入ってしまいました。

    ps4.jpg

    監督、ありがとう。アクトレスも大事にするわ。

    psDABsJVTUAAAbCuz

    クリステン、かっこいい。うつくしい。あがめるしかない。まぶしい・・・・



    category: あなただけ今晩は

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    シェイプ・オブ・ウォーター  

    ギレルモ2

    『THE SHAPE OF WATER』 2017年 アメリカ

    思いのほか忙しく、なかなか映画館に行けなかったんですがやっと!
    やっぱり近くでやってもらえるのって助かるわァ。

    というわけで、初見。お恥ずかしや、初ギレルモ監督かも…。

    いやぁ、tealがいっぱいで、とても美しい。
    ”まとも”になるとマジョリティになれるという幻想が、すべてのマイノリティを苦しめる我々の世界。
    もともと、我々はみなマイノリティの集合体だといつになったら受け入れるのか。
    水のような柔軟性をもって、己自身をいっぺんよーく見つめてみろよっていう。そしてまわりをみてみろよっていう。
    この時代に、これを作るってすごいと思うことが多い洋画界だけれど、この作品もそういうものを持っている映画でした。
    オットは、いまいちだったようだけど、私は好きだな~。見て良かった。

    イライザが「あなたには決してわからない。わたしがあなたをどれだけ愛しているか・・・」と歌いだすところ、沁みた(T_T)
    生きていて一度もこう感じたことがない人なんて世界中、どこにもいないだろう。これがわかるひとなら、誰だってわかりあえるはずだろう。
    他にもいろいろ感じるものがあったけれど、とりあえず。
    あ、半魚人はすらっとしていてスタイルよかったわ。

    あ、すてきな画はたくさんあったけれど、自分がうっとりしたシーンのひとつは、走り出したバスの、イライザが座る席の窓の外側についたまあるい水滴がふたつ流れていくところ。







    category: 映画感想

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    若モース  



    若モース、S1の3話目あたりからかなり好きになってしまって、今S2の1まで視聴したけれど、うーん、しばらくやめられないな。(このモースがあのモースになるの?という思考はすっかり消えた)
    たぶん細いせいかも。かくかくして薄いからだつきは、別に弱々しくは感じないんですけど、大丈夫かいなこのひと。と目が離せないなかなかの魅力の持ち主なのです。gentleでsmart、considerate、そもそも、まぁ、彼はモースだしっていうのもあるんですけど。

    あと、あの目かな。なんか芯は強そうなわりに、純粋培養の明鏡止水の孤高を感じる大きな薄い水色?の瞳。
    直近の上司のサーズデイ警部補は、もうモースへの父性まっしぐら(笑)心配しまくりながら、俺の部下が頼もしくてかわいくて仕方ないって感じ。わかるわァ。大事に育てるぞという熱意が画面から噴き出してるもんね。
    ジェイクスは、なんやこのひとアホなん?とがっかりしかけたけど、そうでもない??もう少しサーズデイ父さんがいないときに、モースと絡んで事件解決してほしいのだけど。でも、だいぶモースを好きになってきてるふうで先が楽しみ。
    信頼関係を築きつつある記者の女性や、過去の知り合いの女性や、新しい下宿先の向かいのナース・・・
    英国ドラマらしい60年代の上層部の腐敗の色がどんどん見えてきて、警部補以下心配である。S2-1の黒い手帖、持ってったのは誰だ?ジェイクスか?ぽっちゃりか?

    そして、このドラマもepisodeごとに若い美男美女がわんさか出てきて眩しい。
    そんな若手のなかに、ダーク・ボガードやケーリー・グラントのような、あの独特の魔のある俳優さんおらんかな?、と楽しみにしているところ。

    若モースは本国では現在season5までいっているご様子。はやく見たい。



    category: その他の感想

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    無題  

    バーブラのわんこの話を聞いてたまげた・・・とはいえ、まぁあり得るよなとも。

    We can't apply cloning techniques to cattle, let alone human beings.
    It's forbidden.

    という前にやったduoの例文を思い出すのと同時に、脳裏に浮かぶドリーの顔。
    あのニュースから何年経ったか・・・
    生きとし生けるものはみな死ぬけどなァ・・・
    まぁ、バーブラにはバーブラの考えとそれを形にするオカネがあるのだろうけども。

    こういう話はちょっとぎょっとしちゃう。




    『The Turn of the Screw 』 BBC版2009年

    ヘンリー・ジェイムズの原作読まないまんまここまできてしまったけど、
    これはちょっと図書館行こうかしら。と思いました。
    いろんな作品にインスピレーション与えまくり、という感じの内容だものなァ
    大好きな『アザーズ』もこの原作から膨らませていった作品だったのか。
    ダンさんは、ここではまだちょっとふっくらしていて若かった(笑)

    回転BBC

    category: 雑談

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