終日暖気

    *大抵ネタバレしてとんちんかんな映画の感想など*

    スポットライト 世紀のスクープ  

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    『SPOTLIGHT』 2015年 アメリカ

    初見。
    社内に邪魔立てするものがいるのではないか、いのちを狙われるのではないか、妨害工作で印刷されないのではないか等々、スクープ記事の掲載された新聞がきちんと配達されるまでけっこうハラハラしてしまった。

    権力を持つ巨大組織というものが抱える問題と同時に、見たいものしか見えない(そんなことがあるわけがないという前提があると動きにくい)、信じているものしか信じない、見たくないものは見ない 「人間」 というものがよくみえる。

    1人、13人、87人、240人・・・・・・・・・・・
    信じている、信頼している、親が拠り所にしているものの使者の言う事、する事、命じる事を断れるわけがない。ましてや子供!!なんと怖ろしい犯罪。

    「胸くそ悪いよね」という台詞が何度か出てくるが、呆気にとられ、耳を疑い、徐々に本当に反吐が出そう、辛さが刺さり涙が出てしまう強烈なドキュメンタリー『Deliver Us from Evil』(フロム・イーブル 〜バチカンを震撼させた悪魔の神父〜)は、改めてものすごい衝撃だった。
    (松嶋×町山 未公開映画を観るTVで取り上げられ、DVDになったおかげで私も昨年見ることができたのです。ありがたい)

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    まったく他人事に思えず、むしろあまりのことに我を忘れそうになるほど強烈な一撃のあるこのドキュメンタリーのなかでも、ボストンの新聞記者と記事のことが一瞬出てくるシーンがあった。
    ドキュメンタリーで取り上げられるのは、カリフォルニアで「移動」させてもらっていた神父と被害者、被害者家族、カトリック教会という大企業体質の組織と歴史、そしてその大元締めであるバチカンである。



    「スポットライト」といっしょに、この強烈なドキュメンタリー映画も鑑賞すると、問題がよくみえるし、さらに多くのことを考えさせられるだろうと思いつつ、被害者たちのこと(同世代もたくさんいたから、そのショックもあり)がずっとずっと頭の奥に沈み込んでいるのを感じる。
    ほんとうに、なんという事件、いや人類史だ。




    category: 映画感想

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    そんな……  

    殿下が……

    プリさまが……

    呆然




    category: 未分類

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    イヴ・サンローラン  



    『YVES SAINT LAURENT』 2014年 フランス

    見たかったのだわ、これ~
    嬉しいな。ケーブルにて。初見。

    のっけで気に入ってしまったのが、イヴの手。
    サンローランの手はこうでなくちゃ~。センシティヴな芸術家であるイヴの手は~

    デザイン画だけでも思わず見入ってしまう。
    (もーちょっとゆっくりじっくり見せて~という感じ)
    ちゃんとお転婆ルルもいたわ♪ 
    彼がデザインし、お針子さんたちが形にした洋服のなんと美しいこと。
    色、生地、形、モデルさんたちの身体に沿ったライン。
    革新的であっても、やっぱりどこまでもエレガント。

    イヴサンローラン
     
    イヴは美を愛した。
    審美眼や才能はどこからくるのか。
    誰も教えられない。

    ピエールのモノローグ・・・。
    まったくなぁ。そして、それをフルに活用し、常に創造し続けることを仕事とし、人生とする状態ってどんなであろーか。身を削るきつさであろうというのは凡人でも想像がつく。
    コレクションのシーン、うっとりなんだけれども同時にハラハラしっぱなしであった。
    私生活については、いかにも人間だ。
    ふたりの人間の変化していく関係も、あぁうんうん、そうだろうねぇ。かなしいねぇ。と。
    本当のことは本人たちにしかわからないけれども。
    愛って、生きるって、すばらしいし、かなしいわ。

    YVES SAINT LAURENT

    ふたりは、コメディ・フランセーズの役者さんだそうな。根っからの舞台人演劇人、さすがのイヴとピエールだった。
    (マラケシュについたふたりのシーン、なぜか涙がこみあげたなァ)
    この二人共演の、今度は喜劇を見てみたいかも!
    イヴを演じたピエール・ニネの、骨格の美しさには惚れぼれ。どっから眺めてもきれいなの。
    ええなぁ、あんな骨を持ってたらさ~、も、他になにが要って?(笑)
    ヴィクトワールの女優さんもきれいだったな。
    まぁなんというかあまたの老若男女がみなうつくしい作品でありました。


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    70年代に出た彼についての本の中で妙に忘れられない箇所。

    「エレガンスは意識の問題なんだよ」
    「ファッションとは美しさであり、人々の物腰や態度そのものだと思う」
    「(『失われた時を求めて』を)読み終えてからも長く読者の心に残るのは、最後まで持続する真理の探究である。最後の巻でプルーストは、彼がかつて知っていたことの影だけを見出す。プルーストは時間を創造的なものではなくて、破壊的な力とみなしていることが、イヴに感銘を与えた」


    ひるがお2

    サンローランが衣装デザインした昼顔も久々に再見したくなってきた。


    category: 映画感想

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    読書する女  

    LA LECTRICE2

    『LA LECTRICE』 1988年 フランス

    もう一本。こちらは、数十年ぶりに再見。

    あぁ、好き好き。(ミュウミュウってあんまり変わらないわ)

    元気でた。
    最初から最後まで自由に息が吸える映画はよいなぁ。

    LA LECTRICE

    category: 映画感想

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    やれやれ  



    『GONE GIRL』 2014年 アメリカ

    初見。しょ〇〇〇!!
    あーっはっはっはっは と笑ってしまうコメディ映画でした。
    役者さんたち、どのひともこのひともうまいわァ
    小道具もなぁ。あのペン!原作にあるんだろーか。
    そして、性格悪いのではないかこの頭のよい監督は~と。
    (えーと、なんだっけな、ゲーム。あれ以来、そうとしか思えない私の細胞)

    しかし、親を選べない子供のこと考えると、あぁおぞましい。
    完璧にやりとげる?演じ切る?やめてよマジで~。無理にきまってるやん。
    猫のトイレ掃除、してるんか?とも。

    ベン・アフレックは、ルヘイン原作映画を見なくちゃだわ~。




    category: 映画感想

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    久しぶりにCREA(ちょっと前のだが)  

    2月号

    思わず読み耽ってしまったわ~

    福田里香さんが「小学生の頃に読んで変だと思い、当時の読解力と知識で一生懸命想像したけど、作者の意図とは間違った方向に解釈した食べものを図鑑風に解説したもの」という、「思った味と違ってた!ヘンな食べ物図鑑」では、ひまし油(あぁ、ひまし油!)と、くず菓子、砂糖か蜜入りのおかゆに、そうそうそう!!!と頷きまくり。
    小さい頃はオートミールなんて知らなかったし、ひまし油はおどろおどろしい色のとんでもない味だと想像したし、くず菓子といったら福田さんとまったく同じものしか思いつかなかった!!(笑)

    古書の挿絵で浸る忘れられない名場面は美しかった。
    ずっと探していた「バタつきパン」を発見、好きな作品ベスト50(ヘッセがないのはなぜ?)、好きな登場人物ベスト30、いじわるおばさん図鑑(笑)(はレイチェル夫人じゃ違うなぁ、レイチェル・リンド夫人だ。やっぱり)、お茶会名場面いろいろ、アンとトムが住んでいた”あの家”の間取り、等々も面白かった。
    明智小五郎もの、アルセーヌ・ルパンもののポプラ社刊行本全作表紙絵一覧があったら完璧だったわ!(個人的に)


    腹心の友、膨らんだ袖のドレス、葡萄酒、いちご水、レモンパイ、さくらんぼの砂糖漬け、しょうがのビスケット、馬車、林檎の木、果樹園、喜びの白い道、紫水晶・・・といった言葉がいかに自分をニコニコさせるか思い出したが、ついでに幼稚園に上がるまえ、「プリシラちゃん」と母親に呼ばれていたことも思い出した・・・。(母よ・・・(-_-)。まぁ、ちょっと変わった人ではあったのだが)

    一昨年、「アンの想い出の日々」というアン・シリーズの続きを初めて目にして吃驚して入手したもの、もう一度それ以前の10冊を読み直してから取りかかろうと思ったまま頓挫中だ。実家に取りにいかねばなァ・・・。
    アンの青春、アンの娘リラ、アンの友達を今猛烈に読み直したい衝動に駆られている。


    そうそう、十五少年漂流記が「二年間の休暇」という原題だったとは、今のいままで知らなかった。
    「ヨーロッパ文学マップ」の12冊のうち、十五少年~以外はまったく知らない作品ばかり。探してみなくちゃ。

    少年少女文学は、食べものも印象的だが、実はそれ以上に、しょう紅熱、百日咳、肺結核、腸チフス、くる病などの病が強烈に沁みついている。読みながら、ハラハラ心配したからだろうか。
    月明かりに浮かぶ青白いルビー・ギリスの横顔(読みながら勝手に想像したわけだが)を思い出すと、今でもなんともいえない気持ちになる。






    category: 昭和時間

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    コバルト  

    集英社発行の女性向け隔月誌『Cobalt』が4月1日発行の5月号を最後に休刊、というニュースを見て、自分のコバルト文庫時代^^;が甦った。
    赤川次郎と星新一の貸し借りが盛んだった小学生時代を経て、次に仲間内で夢中になったのがコバルト文庫。
    新井素子、久美沙織、正本ノン、そして氷室冴子をそれぞれ贔屓にしていて、お互いに貸し借りしては物語に浸る。今思えば、中学の1年~2年にかけてのたった2年ほどなのに、ものすごく長い間読みまくった感じがする。
    私は氷室さんが一番好きで、もう、どれもこれも夢中だったが、ほんの少しだけ異色というか、静謐でリアルな感情が胸に押し寄せたという記憶があるのが「さようならアルルカン」。(氷室さんが大学時代に書かれた作品)

    氷室

    クララ白書、アグネス白書、雑居時代、恋する女たち、蕨が丘物語、ざ・ちぇんじ、なんて素敵にジャパネスク、シンデレラ迷宮(覚えてるもんだなー)・・・なぎさボーイ、多恵子ガールあたりまで読んで、コバルトからは遠ざかってしまったが、なぎさくんと多恵子ちゃんの仲間である北里くん視点の北里マドンナのみ 出たばかりのハードカバーを高校で読んだっけ。
    最後が北里マドンナだったせいか、麻生野枝と槇修子という二人の女の子のことがやけに思い出される。

    氷室さん作品、子が中学の間に読ませたかったのに機会を逸した。しまった。
    実家にももうない。
    今、さようならアルルカンを読んだらどう感じるだろう・・・
    なんにしても、あの年代にコバルト作品に夢中になれて良かった。

    category: 昭和時間

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