終日暖気

    *大抵ネタバレしてとんちんかんな映画の感想など*

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    THE WOMAN IN THE FIFTH(邦題:イリュージョン)  

    the-woman-in-the-fifth_2.jpg

    『THE WOMAN IN THE FIFTH』 2011年 フランス・ポーランド・イギリス

    初見。まったく知らなかった作品。
    WOWOWのイーサン特集で録画しておいたら、これが好みの映画~(嬉)

    ラストが少し尻窄まり・・・というか、
    ものすごく好みの画に浸りきっていたらいきなり店じまいされてがっかり、
    みたいな気持ちにならんこともないのですけど、いやぁ面白かった~。
    私はこの映画、好き好き~。

    あの世とこの世の境があいまいな感じ。
    上田秋成な感じ。内田百閒な感じ。
    陰影に富んだ美しい画。
    巴里の暗がりが抱えている秘密のような幻想譚。

    すべては作家の小説のようであり、(彼の2作目なのかもしれない)
    男の抱える消えることのない喪失感そのもののようでもあり、
    己のいのちが消えるまえの一瞬の夢、悔恨、懺悔のようでもあった。
    あるいは、単にダメ男の脳内願望なのかもしれない!
    (なーんもしてないのに、美女がふたりも彼のものになるのである)

    ワンシーン、ワンショットから手前勝手にあれこれ感じることができる
    もやもやとした自由で素敵な一品。

    「あれ?眼鏡の度数が一緒だね。クロエはパパと同じ世界を見てるんだね」
    という台詞が良かったなァ

    the-woman-in-the-fifth101.jpg


    「その土曜日、7時58分」「デイブレイカー」で、そのあまりのダメ男演技のうまさに(すごいわ!!)と、見直しまくったイーサン、今回もイーサン的ジャンルわけでいくと、ダメ男系だわね~♪
    (今にして思えば、若かりし頃の「トレーニングデイ」もダメ男だったかもしれん。うん)

    それなりの年齢になってシワも増え、かえって昔よりすてきなお顔になったイーサンですが、今回は暗いお顔に黒縁メガネとぼそぼそした仏語、ちょっと危険というか変人すれすれのヤバめの精神状態の疲れた男をいい感じで演じてました。
    でも、共演の年上ヨーロピアン、クリスティン・スコット・トーマス(この役ぴったり)にバスタブで頭を洗われているイーサンてば、90年頃の坊ちゃん顔と変わらなく見えて(あれ?可愛い・・・)と、笑ってしまったわ。

    今後もダメ男芸をさらに磨いていってね!イーサン。




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    category: 映画感想

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    フォックスキャッチャー  

    FOXCATCHER2014.jpg


    『FOXCATCHER』 2014年 アメリカ


    このいたたまれなさはどうだ(>_<)
    この痛々しさは~~(>_<)




    というわけで、やっと鑑賞しました。初見。

    いやぁ、キツかった・・・
    こんなにいたたまれない思いをする映画も久々だわ。
    精神的にやられる。
    (途中、思わず何度も目をそらしたもの)
    のっけから、ジワジワジワジワ息が詰まって、しんどいのなんの。
    音楽がまたそのなんともしれん厭ァな感じを煽るのね~~(泣)
    演出も静かにねっとりしてるし。

    役者さんたち男性3人が名演。
    佇まい、表情だけで、演じる人物の人となりをダイレクトに伝えてくれるもんだから、も、うわぁ、うわぁぁぁ・・・・っと、見てるこっちが追いつめられて死にそうだった。(そうか、狩られてるのはワタシだったのか)

    出てきた瞬間、いかにも鬱屈して不器用そう~な、人付き合い苦手そう~~な根暗なマークを演じるチャニング・テイタムにはびっくり。も、変に力が入ってる感じで、肩こってるでしょ?もんだげようか?大丈夫?と声かけたくなる感じ。いつもの、あの重力と無縁の軽々とした柔らかなダンスを踊るテイタムはどこへ?という。
    わたしは、もうこのマークが心配で心配で、ラストのラストがくるまで、どうかなりそうだった~~

    さらに、カレルさん!!これがもうすごかった。黙って座ってるだけで(これはいかん・・)と、こちらを落ち着かなくさせる不気味な雰囲気。死んだような眼。皆の前で母親にいいとこ見せようとするもすべりまくるあの恐怖のシーンでは、そのいたたまれなさに胸が締め付けられた。見ていられない。へぼくてちっとも尊敬されていないところ、歩いてるだけで人望のなさ、小者感がわかるところなどなど、何が乗り移っているんだという壮絶さ。
    お金以外何ももっていないのね・・・というのが、ひしひしと伝わって、あぁ、いっそお金だけ出してコーチ陣集めてあげれば感謝されて終わったのにデュポン~~~~。母親なんかもういいじゃんか、ほっとけよ~~~(涙)と、哀しくなるのだ。
    闇を抱える者同士のほの暗い関係も、結局互いの弱さとボンボンの身勝手でいい方向へは向かわない。共倒れというか、共墜ちしてどーすんの!!上を目指すんじゃなかったのか!なにしてんだ!しっかりせえ!!と、こっちは悶々。

    真っ当に生き、大事なものを忘れず明るいところを歩いていく視野の広いデイヴは、富豪のデュポンのことを歯牙にもかけない。気も遣わないし、軽蔑さえしない。失笑する程度。苦労しながらマークを守って育ててきた芯のぶれない強い男にとっては、ただの甘ったれの金持ち野郎としか映らないのだ。
    この正しいなんでも器用にやれる愛される男に対して不器用で無骨な弟が抱えるもの。金だけしか持っていない男がたぎらせていくもの。正しい男は、その増幅していくコンプレックス、どうにもならない憎しみと絶望と自己嫌悪、そして抹殺願望を感じとることができたかどうか・・・。

    会わなきゃよかった3人の男たち。

    マークはどうなっちゃうの??というその一点のみでなんとかたどり着いたラストで、ようやくようやく何かが晴れる。息が吸えるというか。マークはなんとか生き返って、自分だけの場所を自分なりに見つける。あぁ、よかった。どんよりした沼地からようやく這い出た気分。

    とにかく、キツい作品だった。嫌いではないんだけれど。めちゃくちゃ見応えあったんだけれど。
    消耗した~~


    ロス五輪は個人的に初めて夢中になったオリンピック。レスリングも日本勢は何人かメダルをとったはず・・・と調べたら、実在の本物のマークが金をとった級での銀メダルが日本人選手ではないか!!
    級違いのデイヴは西独の選手に勝って金を取っている。
    その後(だいぶ経ってからのようだが)、そんな事件が起こっていたなんて・・・。複雑だ。


    category: 映画感想

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    5年  

    Climb every mountain, Search high and low.
    Follow every by-way, Every path you know.

    Climb every mountain, Ford every streams.
    Follow every rainbow, Till you find your dream.

    A dream that will need, All the love you can give.
    Everyday of your life, For as long as you live.

    Climb every mountain, Ford every streams.
    Follow every rainbow, Till you find your dream !



    25を過ぎてからこの曲が好きになった。
    40を過ぎてさらに好きになった。



    category: 雑談

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    キャロル  

    キャロル文庫

    『Carol』 パトリシア・ハイスミス著 

    初読。52年出版時のタイトルはThe Price of Saltとのこと。
    柿沼さん翻訳のハイスミスは水の墓碑銘以来かしら。

    で。

    素晴らしい小説だった!!
    二日間夢中で読んで、いまやすっかり私自身の一部になってしまった。
    (たいていのハイスミス作品と同様に)

    その瑞々しい筆致、いかにもハイスミスな繊細さに溢れた喜びと同時に怖ろしさもある心理描写のあれこれがたまらない。
    50年代を生きる市井の人々の人生もあざやかに浮かび上がっている。
    移民の国、アメリカ!!
    テレーズの作る舞台セットの模型、リチャードの作った凧、かつて服飾のプロだったミセス・ロビチェクのドレス、リチャードの母親手作りの白いドレス、そしてホテルで出会った老人の精巧なオランダの村のミニチュア…。そういう手作業による作品たちがとても印象的。

    物語は、多くの登場人物たちも、その装いも、さまざまな街、道路、建物さえも、まるで映画を今観たばかりのようにはっきりとした色彩、体温を感じさせながら、普遍性をもって進んでいく。
    テレーズとキャロルは、先日の映画のふたりとはまた違う、初めて出会う見知らぬ女性ふたりが脳裏に浮かび、動き出した。たとえば、「太陽がいっぱい」のトムが、ドロンでもマットでもない自分だけのトム・リプリーになってしまうように。(ありがたいことに、どのトムも愛しているし、映画キャロルのふたりも愛している)

    途中でもちろんイージー・リビングを聴いてしまった。

    Living for you is easy living
    It's easy to live when you're in love
    And I'm so in love......

    成長したテレーズと、変化していくであろう新たなキャロルとの関係、カリフォルニアのダニー、ミセス・ロビチェク、アビー・・・
    しばらく、彼らが脳内から消えそうにない。



    category: その他の感想

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    ヘイトフル・エイト  

    hateful.png

    『THE HATEFUL EIGHT』 2015年 アメリカ

    まぁ、マドセン!!個人的にとってもお久しぶり(=゚ω゚)ノ
    音楽以外の前情報を入れずに行ったら、ミスターオレンジとミスターブロンドが共演してて嬉しかったわぁ~♪
    チャニング・テイタムまで!!

    というわけで、仕事前にすべりこみ初見。面白かった~~~!!

    この臭いものに蓋をしないとこがいいのよね。闘うタランティーノ。
    世に氾濫するおためごかしへの累積山積する鬱憤が木端微塵だわ。
    偽の手紙の効用ににやり。
    ラストもめっちゃ好み。

    だから映画っていいのよね。
    凍える白い世界、吹雪のなかで血みどろげろげろぐちょぐちょ。
    オープニングタイトルでこんだけどんな話が始まるの??とワクワクさせてくれる映画もなくて嬉しくなる。あの懐かしいハリウッド映画の、あの感じのデザインがいいのよねぇ。待ってました!いよ!!って感じ。
    モリコーネのテーマソングも良かった~。

    オデッセイ、キャロル、ヘイトフルエイト、と、もう一度映画館で観たいと思う映画ばかりで今年は幸せ!!






    category: 映画感想

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    キャロル  

    CAROL.jpg

    『CAROL』 2015年 イギリス・フランス・アメリカ

    初見。
    あぁ、赤がきれい…。赤。赤。赤。百貨店のあれこれにもうっとり。
    そして、私はすっかりルーニー・マーラの虜だ。
    映画の間じゅう、彼女をじっと目で追ってしまった。
    ドラゴンタトゥーの時はその魅力がわからなかったのだが。

    さ、安心してハイスミスの原作(実は邦訳されているのをまったく知らなくてファン失格)を読めるわ。楽しみ♪


    category: 映画感想

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