終日暖気

    *大抵ネタバレしてとんちんかんな映画の感想など*

    ランデヴー・ア・ブレー  

    先日、一篇の詩になっている画、と思った映画を見てみました。

    『RENDEZ-VOUS A BRAY』。71年のフランス映画。



    1917年。

    ピアニストらしいマチューくん。

    寒々しい森なのか林なのか、とにかく枯れ木や枯れ草を踏み分け踏み分け辿りついた
    手入れもされていないような洋館。

    スーっと出てきた無口で笑わないメイド(なんとアンナ・カリーナ)。



    自分を招いた友人は留守…





    と、ここまで見てあまりに自分好みの画ばかり出てくるのでたまらなくなり、
    もったいなくてDVDを停止しました。

    これはちょっと じっくり真夜中に一人で 観賞しなくてはいかん!


    物語の冒頭、女の子が小雨の降る石畳の上でけんけんぱしながら歌っている、

    「私たちはまた地獄で会うのよ
    鉄の羽、木の羽
    天国はあなたのためのものじゃないの」

    なんていう恐ろしい歌詞なのに明るいメロディもすごく気になる…。
    この旋律をマチューくんもさらっとお部屋で弾いたりするし…。


    原作はJ.グラックの「コフェチュア王」とのこと。(未読)

    1971年アンドレ・デルヴォー監督作品。

    category: 映画感想

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    凶弾  



    『El placer de matar』 1988年 スペイン

    初見。マチュー・カリエール目当てに観賞。

    ショパン。華麗なる大円舞曲。
    それが妙な感じなんです。はなはだふざけたアレンジというか。
    そーしましたら、あらら、マチューさん相当イカレてますの。
    見た目はお洒落で洗練された気品と憂い漂う素敵な美中年なんですけど。
    いやいや、ブラックコメディかあ。
    共演のバンデラスは、濃くて苦手だと思ってたけどすこぶるチャーミングでした。ぴちぴち。

    ブルジョアの大学教授アンドレアと、やり手の売人ルイス(だっけな?)は、本職の片手間に殺し屋稼業を無償でしている名狙撃者。
    世の中のためにならない裏社会の人間を始末する男前二人組、って、なんだか処刑人みたいですけど、とにかくお仕事がかぶって鉢合わせした彼らは、たまたま街で出会って意気投合。
    一緒に射撃の練習をしているうちに教授の狂気が炸裂し始め、憎い人間(女ばかり)を手当たり次第に殺しまくり始めます。
    無言で誘われたバンデラスもなんら迷うことなく教授の狂気とランデヴー。
    二人とも腕がいいだけに仕事が早い早い。
    しかし、無関係の他人までまったく無意味に手をかけ始めたことからついに…というお話。

    マチューさん、美貌なだけにイカレてる役もまるで変でなく、ひとりでその場の空気を2.3度下げていました。
    突っ込みどころも満載ですが、そんなことはどーでもよくなる奇妙なふたりの連帯。
    ラストもたいへん変わっていて面白い作品でした。



    ひとつだけ残念だったのは、マチューさんの声がふき替えだったこと。
    あの穏やかな声が聞きたかったのに、スペインのおっちゃんな声になっていて。口の動きはほとんど合ってるのでスペイン語で台詞言ってるんだと思うんですけど、やはりあの機関銃のよーにまくしたてるワイルドな現地人の中では浮いて聞こえるスペイン語だったのかも。

    面白かったのは、大学の講義の様子。
    講義するほうも聴くほうも、すっぱーと煙草吸いまくりなところ。80年代のスペインはそんなだったのかしらん♪

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